「ビジネスにおける、あなたの強みはなんですか?」
転職活動をすれば、面接時に必ず尋ねられる質問ですが、この質問に対してあなたはハッキリと即答できますか?
答えが「Yes」なら問題ありません。しかし「No」ならば、できるだけ早く自己分析をおこない、自分の強みと弱みを明確にする必要があります。
また多くの転職希望者は、自己分析で見つけた自分の強みを、うまく転職活動に活かせていないのが実情です。
そこで今回は、前半部で、本当の強みがわかる自己分析のやり方を。後半部では、強みを活かした転職活動のコツについて、詳しく解説していきます。
ミドルシニア層に向けての記事ですが、どの世代にも共通する内容です。年代を問わず、転職を希望される方は、ぜひ参考にしてください。
=目次=
転職活動において自己分析が重要な理由
今回は、転職活動に必要な自己分析のやりかたをメインにお届けしていきます。しかしいくら方法がわかっても、自己分析の重要性を理解していないと、結局絵に描いた餅になってしまいかねません。
そこで、まずは「転職活動において自己分析が重要な理由」について、3点ほどお話ししていきます。
自分という商品を最大限評価してもらえるから
転職活動は見方を変えると、自分という商品を転職先企業に売り込む、一種の販売業ともいえます。よほど突出した実績がない限り、こちらから積極的にアピールしなければ、買い手はあなたが売りに出ていることすら気づいてくれません。
あなたのセールスポイントをアピールするには、まずあなたのセールスポイントを明確にする必要があります。そのための具体的な方法が、「自己分析」なのです。
多くの転職者は、自分の強みや実績を文章化するのが苦手です。たとえば、ITエンジニアが自分の強みとして「プログラミングスキル」を挙げるとしましょう。しかし、「プログラミングスキルが高い」というのは、ほかのITエンジニアも同じように主張できることです。
そこへ、自分の得意な言語・その言語での成果物・その言語を使って成し遂げた実績などを盛り込めれば、それはあなただけのセールスポイントに変化します。
このように、自己分析をしっかりおこなうと、なにを企業に伝えるべきか、そしてなにを伝えないほうがいいのかが明確になるのです。
転職をする理由が明確になるから
自己分析は、転職活動の目的を明確にするために必須の作業です。ネットで転職に関する情報を調べていると、「より高い報酬を求めて」「仕事内容に興味があって」など、さまざまな転職の理由を目にするでしょう。
そのため、他人の転職理由をつい自分の転職理由と思い込んでしまいがちです。転職理由を深く掘り下げるのは面倒なので、「それわかるな。自分もそうだし……」と、よくある転職理由を自分のものにすり替えてしまいます。
報酬の高さを理由に挙げていた人も、自己分析によってじつは「自分の成果をきちんと評価してもらいたい」という承認欲求のほうが強いことに気づくかもしれません。そうなれば、大手企業よりも成果を評価してもらいやすい、ベンチャー企業が候補に入ってくるでしょう。
このように、転職理由を深掘りすると、具体的な転職活動の方向性が見えてくるケースも多いのです。
転職先企業とのミスマッチが防げるから
自己分析には、転職先企業とのミスマッチを防ぐ効果もあります。自分が希望する企業と自分がフィットするかどうかは、自己分析での自己理解次第な面が大きいです。
新しいチャレンジにやりがいを感じる人が、安定を求めて知名度の高い企業を狙っても、おそらく数年もすればまた転職を考えるようになるでしょう。反対に、安定志向の強い人がベンチャーに転職したら、気の休まるときがありません。
こういったミスマッチ最大の原因は、ひとえに、自己理解の不足にあります。自己分析をおこない、自分の強みや志向性・できること・苦手なことを把握してさえいれば、こういった悲劇は防げるはずです。
もちろん、すべての条件が揃った転職先など現実にはありません。報酬・業務内容・やりがいといったさまざまな条件に優先順位をつけて、少しでも自分の希望に近い転職先を探していきます。
そのためにも、余裕をもって自己分析に取り組んでください。本当のところ、自分はなにを望んでいるのか、自己分析の結果をもとにじっくりと考えてみていただければと思います。
自己分析のステップバイステップガイド
これまでに数え切れない転職希望者を見てきた企業の採用担当者は、自己アピールが本当かどうかをすぐに見抜きます。
ネットに書かれている内容を、そのまま話しているだけと思われないためにも、正しいやり方で「本当の強み」を導き出さなければなりません。
このセクションでは、「本当の強みがわかる自己分析のやり方」を、5つのポイントから解説していきます。
1.過去の自分を徹底的に見直す
自己分析の主な目的は、以下4点を明確にすることです。
- キャリア・知識・技術
- 強みと弱み
- 自分の志向性(仕事)
- 自分の志向性(プライベート)
こういった内容をひとつずつ明確にしていくには、まず過去の自分を徹底的に見なおす必要があります。
その際、転職だからといって、社会人になってからの自分だけを振り返る人が多いです。しかし、自己分析は社会人時代だけおこなえばよいものではありません。少なくとも中学生、できれば子どもの頃までさかのぼってください。
自分の強みや弱みといった本質的な部分は、概して社会へ出る前に形成されていることが多いからです。小さい頃や多感な思春期に、どのようなことが得意で、なにが苦手だったのか。また好きなことはなにか、本当は将来なにがしたかったのかなど、一度自分の人生をじっくりと振り返ってみましょう。
きっと忘れかけていた自分の価値観に、再び出会えると思います。そしてそういう価値観は、満足のいく転職への、大きな道標になってくれるはずです。
2.「できること=強み」を言語化する
前述のとおり、自分の強みと弱みをより正確に知るためには、いったん子ども時代に戻って自分の根っこにある性分を思い出す必要があります。一方、「キャリア・知識・技術の棚卸し」といった自己分析では、社会人になってからの自分が主役です。
転職においては、なによりも「あなたのできること」が重視されるため、この「キャリア・知識・技術の棚卸し」が重要なポイントになってきます。
もちろん転職時には、人間性や仕事への意気込みも大事でしょう。しかし、やはり企業が知りたいのは、「あなたが会社にどんなメリットをもたらしてくれるのか」なのです。
さらに転職時には、通常あなた以外にも希望者がいます。そういったライバルに勝ち抜くためにも、転職先へのアピールは欠かせません。
そういったアピールの材料を明確にするためにも、ぜひしっかりと、キャリア・知識・技術の棚卸しに取り組んでいただきたいと思います。
3.自分の志向性を明確にする
自己分析のなかで、ある意味もっとも重要なのが、志向性の明確化です。志向性とは、「自分が本当はなにをしたいのか」「どのような働き方をしたいのか」といった、自分の考え方の方向性を指します。
志向性がわかっていないと、見かけ上の好条件に釣られてしまい、本来の志向性とは異なる仕事に転職してしまう可能性が高まります。
たとえば、他人のサポートにやりがいを感じるタイプは、会計士になってもおそらく喜びは薄いはずです。それよりも、医療や福祉・教育といった分野を選ぶほうが、満足度は高いでしょう。(あくまでも相対的な話であり、会計士が人のサポートをしないという意味ではありません)
これは業種の例でしたが、志向性がはっきりすると、適した働き方も自然と決まってきます。もしあなたがチームで働くのが好きなら、ある程度大きな企業へ転職したほうが満足度は高いはずです。
一方で、ひとりでコツコツ働きたいと考えているなら、転職ではなく起業やフリーランスが合っているでしょう。このように、自分の志向性をきちんと理解できれば、自分に合った働き方や職種を見つけやすくなります。
4.長所と短所についても説明できるようにしておく
面接では、強みと同時に、弱みについても必ず聞かれます。企業は、あなたが自分の弱みをきちんと把握しているか、その弱みに対してどのように対処しているかを知りたいのです。
したがって「負けず嫌いです」と、ただ自己分析をしても、それはマイナスな印象を相手に与えるだけになってしまいます。以下の例を見てもわかるように、弱みは強みと表裏一体です。
- 負けず嫌い → 向上心が高い
- 頑固 → 周囲に流されない
- 協調性に欠ける → 主体性がある
もし自分を負けず嫌いと思っているなら、「負けず嫌いなので下調べをしっかりとおこない、最善の結果を出すようにいつも努力しています」といったように、必ずプラスの面を強調してください。
また採用担当者は、弱みの質問を通して、あなたと自社のマッチングも見ています。たとえばチームでの仕事が多い会社では、いくら強みに言い換えても、やはり「頑固」「協調性に欠ける」といったワードはマイナス査定に働く可能性が高いです。
誰しも、強みや弱みはひとつではありません。転職先の社風とのマッチングも考慮しながら、話をする弱みは慎重に選びましょう。
5.第三者による客観的なフィードバックを受ける
自己分析は文字通り、自分で自分の分析をおこなうため、自分の主観が強く出てしまうことも少なくありません。一方、他己分析(第三者による客観的なフィードバック)ならば、より客観的な分析が可能になります。
したがって、転職時の自己分析には、必ず第三者による客観的なフィードバックを取り入れるべきです。具体的な他己分析のメリットとしては、以下の3点が考えられます。
- バイアスのない正確な分析が期待できる
- これまで気づかなかった新しい価値観が発見できる
- 客観的な視点が入ることで、分析結果の信頼性が増す
転職者は、これから分析結果をもとに、転職活動を戦っていかなければなりません。そのもととなるデータが正しくなければ、すべてがおかしくなってしまいます。
そういった事態を回避するためにも、ぜひ第三者によるフィードバックを受けてください。ちなみに、友人や家族に聞いても、結局余計なバイアスがかかった結果しか得られません。必ず他己分析の実績をもつ専門家に相談しましょう。
転職における自己分析のやり方
自己分析のやり方に決まりはありません。自分が考えやすい方法から試してみましょう。
自己分析をする上で意識して欲しいことは、「自身が転職先でどれだけ貢献できるか」「今までのスキルを新しい職種でどう活かせるか」になります。
やりたい仕事と自分に向いている仕事は必ずしもイコールではありません。転職先に対して自身の特性や強みをエピソードとして伝え、「転職先の企業だからこそ活かせるポイント」を採用担当者に的確にアピールできれば採用の可能性は高くなります。
ここでは、自己分析をする上で役立つ方法をご紹介します。
転職活動に役立つ自己分析シート
自己分析シートを活用しましょう。自己分析シートを活用することで、過去の実績エピソードをもとに自分が持っている特性や能力について明確化できます。
例えば、経験や実績をふまえ「〇〇のために〇〇を改善して〇〇の成果を出した」などとエピソードをまとめるとなお良いです。
過去の実績を振り返る際は、具体的な数値を出すことで採用担当者に伝わりやすく説得力も増します。そして過去の経験や実績から、さらに深掘りをして自分のできることを見つけるために、自己分析シートを活用することをおすすめします。
他の応募者との差別化をするために、具体性のない言葉は控えましょう。マイナスな言葉はプラスに置き換えるように意識することも必要です。
自己分析シートにはさまざまな形式が存在します。
例えば、詳細なチェック項目の中から自分の強みだと感じる項目を思いつくままチェックし、当てはまる内容を裏付ける事柄を書き出す方法や、「仕事軸(こんな仕事をしたい)」「条件軸(こんな条件が良い)」「環境軸(こんな職場環境が望ましい)」の3つの仕事に求める価値観を分析できる自己分析シートもあります。
いきなり書き出すのは難しいと感じる方や、深掘りして考える方法が分からない方は、チェックリストのある自己分析シートを利用すると良いでしょう。難しく考えずに、チェックした項目を一つ一つ見直すことで、エピソードを作成するための深掘りがしやすくなります。
自己分析方法に正解や不正解はないため、取り組みやすい方法を試してみましょう。
転職活動に役立つフレームワーク
自己分析のパターンを枠組みして行うことで、手順を踏むだけで効率的に自己分析が可能です。フレームワークは、それぞれ分析したい目的によって異なります。
例えば、自分のキャリアを整理する方法として「will(出来ること)」、「want(したいこと)」、「must(自分がやるべきこと)」の3つの項目を書き出してみましょう。「will(出来ること)」と「want(したいこと)」が重なる部分が、自分の強みになり目指す方向性が分かります。
そして「will・want・must」が全て重なる部分は自分がしたいことであり、活かせるスキルがあり、企業から求められている仕事となるため理想的な環境ということになります。
また、今までの経験を振り返り、自分の喜怒哀楽の感情をグラフの波にして示す「モチベーショングラフ」から分析する方法もおすすめです。どんなことに熱中してモチベーションが上がったのか、どんな状況でモチベーションが下がったのか曲線で書き出してみましょう。
モチベーションが高い時期は自分に合った仕事環境、低い時期は避けるべき仕事環境です。なぜモチベーションが変化したのかを考えることで、自身の仕事への姿勢や大事にしている価値観なども見えてきます。
転職活動におけるフレームワークは多く存在します。自己分析したい目的から選択し、複数のフレームワークを活用することで自己理解を深めましょう。
転職活動に役立つ自己分析ツール
自己分析ツールを活用して、効率よく自己分析を行いたいと考える方は多いでしょう。ここでは、転職活動における自己分析を行う際におすすめの自己分析ツールをご紹介します。
求人サイトのリクナビNEXTが運営する自己分析ツール「グッドポイント診断」は、18種類の強みの中から、自分の強みを5つ診断できるツールです。8568通りの診断結果があり、詳細に自分の強みを把握することができます。
転職エージェントのdodaが運営する自己分析ツール「キャリアタイプ診断」は、自分の強みや能力、自分が向いている仕事スタイルや企業風土などが診断できるツールです。自分と企業との共通点を見つけることで、企業選びや志望動機、履歴者および職務経歴書の作成に役立つでしょう。自分の強みだけでなく価値観も明確になるため、今後のキャリアプランを考える上でも参考にできます。
業界初の自己分析専門サイトQuestiが運営する自己分析ツール「自己分析コース・転職編」は、性格や能力、適職診断や向いているビジネスモデルなど全10つの診断ができるツールです。7つのSTEPごとに診断を進めていくことで、そもそも転職すべきなのか原点から丁寧に見つめ直すことができ、転職における必要な自己理解を深めることができます。
この他にも、転職活動に役立つ自己分析ツールやアプリは数多く存在します。自己分析に対するハードルが高いと感じている方は、便利な自己分析ツールを利用してみるのもよいかもしれません。
診断結果は診断する際の精神状態によって異なるため、診断結果を100%鵜呑みにしないように注意してください。
転職における自己分析ができない人の特徴
転職における自己分析が上手くできない人には、以下の特徴があります。思うように自己分析が進められないとお悩みの方は、自分が当てはまっていないか確認してみましょう。
マイナスに捉えたりネガティブ表現を使う
自己分析をしているうちに、マイナスに捉えたりネガティブな表現を使っていませんか。マイナスポイントはプラスに言い換えましょう。よく短所と長所は紙一重と言われますが、転職活動における自己分析も同様です。
例えば、企業業績が落ちて将来が不安になり転職を決意した場合でも、新しいことに挑戦する企業で積極的にチャレンジしたいとプラスに捉えた理由に置き換えられます。プラスに捉えることを意識づけることで、面接の際にも担当者に良い印象が伝わります。
凡庸な表現や考え方をする
誰もが使うような表現や、ありきたりな考え方は避けましょう。転職活動を成功させるためには、他人との差別化が必要です。
例えば、「リーダーシップがあります」は「周りを巻き込んで目標達成する能力があります」と言い換えることで自分の考え方や表現方法をアピールできます。自分の言葉で言い換えてオリジナル要素を加えることで、採用担当者に印象づけることができ、転職が成功する可能性が高まるでしょう。
自己分析の使い回しをする
自己分析は一度で終わりではありません。過去に行った自己分析があったとしても、使い回しをするのはやめましょう。自己分析は定期的に見直しブラッシュアップが必要です。自分の目標や価値観は、時間が経つと変化していきます。転職先の企業方針や特徴も異なるため、的確な自己分析をするためには継続的に自分を見つめ直すことが大切です。
他己分析をしていない
自己分析だけでなく、他己分析も必ず行いましょう。自己分析だけでは見えない自分の特性があるかもしれません。自己分析よりも第三者から見えている自分のほうが的確な場合もあります。第三者からの客観的な意見を聞くことによって、自分自身で認識していなかった性格や行動パターンを知ることが可能です。身近な人に聞きづらいのであれば、転職エージェントを利用しましょう。
転職活動をするなら自分の強みを最大限活かそう
前半では、効果的な自己分析のやり方を解説しました。ここからは、自己分析で明確にした強みを活かした、転職活動のコツを4点ご紹介していきます。
ライバルの少ない異業種をあえて選ぶ
自分の強みを最大限に活かしたいなら、ライバルの少ない異業種をあえて選ぶのも、賢い考え方だと思います。理由は、至極単純。現職と同じ業界で転職しようとすれば、あなたと似たキャリアの転職希望者と激しい競争が発生するからです。
数多いライバルに勝てる明らかな強みがあれば別ですが、もしそうでないなら、ターゲット企業を変更するほうが転職の確率は大きくアップします。
つまり、あなたのスキルや知識を高く評価してくれる、設備や人材の整っていない企業をターゲットにすればいいのです。
具体的には、常時人材が不足している中小企業やベンチャー企業が、候補にあがってくるでしょう。中小企業への転職については、次の項目で詳しく解説します。
自分の強みを活かせる、中小企業での転職を検討する
おそらく今の会社には、あなたと同じような知識とスキルをもつ人が、ほかにもたくさんいるでしょう。もしかすると、あなたより評価の高い人もいるかもしれません。
しかしそれは、あくまでもあなたが働く会社内だけの話です。前述のとおり、体制が整っておらず人材も不足している異業種の中小企業なら、あなたの価値は大きく跳ね上がります。
たとえばあなたが、総務のエキスパートだとしましょう。一般的に総務系はそれほど専門性が高くないので、ミドルシニア世代をわざわざ採用する大手企業はほとんどありません。
ところが創業したてのベンチャー企業なら、会社の運営に関わる総務系の人材は手薄なケースがほとんどです。そういった企業を狙えば、あなたのスキルと経験は、間違いなく大きく評価されるでしょう。
しかもライバルの多くはまず大手企業を希望しますから、ライバルとは戦わずして新しい職場を手にできます。
「ライバルとはできるだけ同じ土俵で戦わず、自分を高く評価してくれる中小企業で働く」
ぜひこういった差別化の視点をもって、転職活動に望んでください。
強みのアピールには実績を添えて
強みのアピールは転職に不可欠という話をしてきましたが、あまりにも主張の強いアピールは、「我が強すぎる」として敬遠される危険性もあります。
そう考えると、強みを裏付ける実績や数字をさりげなく伝えながら、あくまでも評価は相手に任せるくらいの意識でちょうどいいのかもしれませんね。
いずれにしても、実績の提示は重要です。面接時には誰もがよい面ばかりをアピールしてくるので、正直なところ、面接官も話を100%信用してはいません。そこで実績や数字を交えて話をすると、相手はあなたの話を「本当の話」として、しっかりと受け止めてくれます。
あまり露骨にならない程度に実績を添えて、ぜひ上手に強みのアピールをおこなってください。
優良中小企業案件を多くもつエージェントのサポートを受ける
さきほどお伝えしたように、ミドルシニアが転職の確率を上げるには、ターゲットを中小企業に絞るのが有効です。であれば、優良中小企業案件を多くもつ転職エージェントのサポートがあれば、当然転職しやすくなります。
ところが、多くのミドルシニア向け転職エージェントでは、大手企業のエグゼクティブ求人(管理職の求人)がメインです。当然、中小企業の求人は、積極的には扱っていません。
となれば、よほど目を引く経歴でもない限り、こういった転職エージェントでの転職は厳しいわけです。
だから、ミドルシニアの転職希望者には、弊社のような「優良中小企業案件を多くもつエージェント」をどんどん活用していただきたいのです。社会人材学舎の「職業紹介サービス」については、以下のサイトをご覧ください。
まとめ
転職の際には、自己分析が欠かせないというのが定説です。しかし正しいやり方を知らずに、自己流でおこなっても、実際に役立つ分析はできません。
今回は第三者の客観的なフィードバックがもらえる、「他己分析」の重要性を解説しました。また、導き出した自分の強みを、最大限に活かす転職の考え方もお伝えしました。
ぜひ今回お伝えした「自己分析でみつけた自分の強みを最大限活かす転職方法」で、納得のいく転職を手にしていただければと思います。