大企業の人が中小企業に転職する不安を軽減してうまくやっていくには

大企業で長く働いていたミドルシニアの方の次の転職先は、中小企業となることが多くなります。その時にうまくやっていくには何が大事なのでしょう。

中小企業の特徴を理解する

中小企業は大企業の縮小版ではない

本来であれば大企業で規模の大きな組織や事業を動かしてきた方が中小企業に移れば活躍出来るはずです。中小企業の経営者からもそのような期待は非常に多いものです。
しかしながら、現実には力を発揮できず短期間でやめることになってしまう人は意外と多いのです。
では、なぜそんなことになるのでしょう。
理由は大きく分けて二つあると考えています。一つは中小企業やベンチャー企業がどんなところか知らないということが大きいと思われます。
中小企業というのは大企業がそのまま小さくなったというところではないからです。

組織や制度

中小企業には、中小企業ならではの特徴があります。
その違いのひとつは組織や制度が整っていない、ということです。決まっていなければいけないことが決まっていない、あるべきものがない、反対になぜこんなものがあるのか?というものがあったり、あるべきでないものがあったりします。大企業の整備された組織や制度にくらべると中小企業は突っ込みどころ満載です。
そこをやりがいがあると捉えるのか、不安や不信感を募らせるものとして捉えるのかによって道が分かれます。

金銭感覚

資金面が脆弱ということも特徴の一つです。
大企業ならば当然使えるお金が使えない、大企業の感覚で、やればいいのにと思う投資が出来ない、ということがままあります。それを理解しないで提言したりすると、この人はどうもやっぱり金銭感覚が違うなあということになってしまいます。

スピード

また中小企業ではちょっと業績が悪い状況が続くと、存続の危機に陥るということも少なくありません。そのため、中小企業は大企業以上にスピード感を持って働くことが重要です。新しいことを考える、今までの無駄をなくしていくなどのテーマが出てきたときに、何ヶ月もかけて検討するということではなくて、すぐに実行できるということを探していくことが必要になるのです。そのあたりを理解しないと大企業から来た人はスピード感がないといった評価を受けてしまうということもあります。

 

そこで勤める理由を明確にする

終の棲家と思うとつらくなる

もう一つの理由は、そこで何をしようとしているのか、目的が明確でないということがあげられます。
先ほど述べたとおり、中小企業というのは突っ込みどころがいっぱいです。慣れないうちはストレスがたまります。人間関係も小さい組織ですから、逃げ場がありません。そうすると、居心地のいい終の棲家を求めて転職したという人はあっという間に嫌になってしまいます。ただでさえ転職というのはストレスがかかりますから、人間関係で逃げ場がないと耐えられなくなってしまい、このままこの組織にずっといたらどうなってしまうのだろう、この人たちとずっと一生働いていくのだろうか、といった不安に駆られて、すぐ辞めようという結論になってしまうケースがあるのです。

達成したい目標と重ね合わせる

短期間で退職してしまうと次の転職が余計にしづらくなる、などということにつながってしまうわけです。そのようなことが起きないようにするために大事なことは、その転職の目的を明確にしておくことです。自分がこうなりたい、十年後こうなっていたい、こんな生活をしていたい、こんな状況で働いていたい、こんなやりがいを持っていたい、などといったことを明確にし、そのために不足しているものは何かを考え、その不足を補完するために、この転職をしたといった目的がはっきりしていると、頑張りがきくわけです。当然のことながら転職先もそれが可能な転職先を選ぶということになるはずです。そこを終の棲家にするというよりも、目的を達成するためにそこに行く、といった感覚で転職する方が、がんばりが効くかもしれません。がんばっていれば、周囲との関係性が良くなる可能性は高くなります。結果、居心地が良くなったのであれば、長く働いていいわけです。予定変更してもかまわないのです。自分のキャリアなのですから。

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