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若手に期待されること
若手の場合、採用する側からすると、いわば「固定者採用」と言えるのではないでしょうか。会社としては将来できるようになることに期待して人材投資をするという形になります。したがって入ってすぐに難しいことが出来てほしいという訳ではありません。最初のうちは任せる仕事もシンプルです。素直に先輩、上司の言うことをよく聞いて、一生懸命取り組んでくれればいい、二三年のうちに会社の収益に貢献してくれればいいというような期待値であることも少なくありません。この場合、人材要件は複雑ではなく、幅があります。比較的給料も安いので、採用に対するハードルも低いです。入社後にきちんと教育すれば、仕事も出来るようになっていくと考えて採用しますので、それほど情報量が多くなくても、採用が可能なわけです。会ってみて愛想が良くて、入ってから会社のメンバーと馴染んでくれそうだと思えば、決断出来るのだと思います。ミドルシニアに期待されること
一方で、ミドルシニアはどんな期待をされているのでしょうか。ミドルシニアの場合、若手のように将来成長してくれればいいというわけには当然ながらいきません。今すぐやってほしい課題がある、そういう場合にミドルシニアを採用するということになるのです。なにか特別なオーダーがあるという時です。今度新しく支社を出すというところで、何人の部下を束ねて来期までに十億の売り上げを上げて欲しい、そういった期待があるわけです。そうすると、それができるかどうかという人材要件は複雑かつ具体的になってきます。その業界の商品知識、専門知識、業界知識というのはあるだろうか、技術領域に対する知見はあるのだろうか、あるいはこれぐらいの部下を任せられるマネジメントスキルを持っているのだろうか、といったことを確認しないと採用ができないのです。