やりがいがないと言う人に限って…

やりがいがないと言う人に限って…

「今の仕事にやりがいを感じられなくなりました。新天地を求めて転職をしたいと考えています。」
――なるほど。では具体的にどのような仕事に就きたいですか?
――どんな仕事にやりがいを感じるのですか?
「・・・・・」

と、ここで相談者の答えが詰まってしまう。キャリア相談の場面でよくある会話の一コマ。やりがいを感じない、と言っておきながら「ではやりがいは何か?」問われると答えられない。
こういう人は、そもそも自分の「やりがい」がわかっていない、考えていない。目の前の職場の、仕事への不満や閉塞感を「やりがいがない」に置き換えてしまっているだけ。

では「やりがいがない」とはどんな状態だろうか?

自分が発揮できる力が分かっていて、仕事を通じて果たしたいことも分っているのに、それが叶わない時に「やりがいを感じない」となるはず。
裏返せば、その二つが明確になっていない人に「明確なやりがい」が分かるはずもない。おそらく組織の中で評価されていることがやりがいになっていただけではないか。
組織にとどまる限りはそれでも良いかもしれないが、転職となると、そうはいかない。経営者にとってみれば人材採用は大きな投資、「明日から発揮してくれる力」「自社への貢献」を明確に語れない人が魅力的に見えるはずもない。

やりがいがない→転職と考えてしまう前に、自分の「やりがい」は何なのかをもう一度問い直してみることも大事だ。
本当にそこにはないのかもしれないし、ひょっとしたら今の会社の中にあるのかもしれない。

実際、知命塾に参加する中で転職から自社内での異動に切り替え、成功した人もいる。
キャリアの設計は焦らず、自分を見つめ直すことからしか始まらないのです。