「転職の際には自己分析を行い、自分の強みを探して、転職先にしっかりとアピールしましょう」
転職を検討中のあなたは、ネットや書籍上でこのようなアドバイスを何度も見ることでしょう。もちろん、このアドバイスは間違っていませんし、自己分析は必須です。
しかし自分の強みを見つける正しい自己分析の方法を知っている人は、実はそれほど多くありません。間違った自己分析では、正確な結果を導き出せないのです。
そこで当記事では、自己分析で強みを見つける方法と自己分析のポイントを詳しくご紹介していきます。これから自己分析をする予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
=目次=
自分の強みが分からない社会人は多い
早速ですが「自分の強みとは何ですか?」と聞かれて、パッと答えられるでしょうか?もしもこの質問にすぐに答えられたとしたら、転職先が決まる確率は高いでしょう。
すぐに答えが出なかった人も安心してください。昨今「自分の強みが分からない」と感じている社会人は多いです。「自分の強み」だと思っていても、実はそれが正しい自分の強みではないこともあります。
冒頭の質問ですぐに答えられた方でも油断は禁物です。本当に自分の強みが理解できているのか分かりませんから。具体的な内容は、次でじっくりご説明いたします。
自分の強みは他者が決めるもの
唐突ですが、自分の強みは他者が決めるものです。自分自身で強みだと感じていることは、実は他者から見たら異なるケースも珍しくありません。
よくある一例としてご紹介しますが、他人の自己紹介で「長所や短所」を聞いた際に、「そうなんだ。意外。」という声が上がってくる場面があります。
社内での営業成績トップの方が「内向的な性格で人に話しかけるのが苦手。コツコツと物事を進められるのが長所。」だと言われても、あまりピンと来ませんよね。
「自分は何事においても怖がりだ。」と言っている人が、ビジネス場面ではさまざまな施策や戦略に積極的にチャレンジし、成功を収めている方もいます。
この「自分が思っている自分」と「他人が感じている自分」にギャップがあることは当然です。しかし、自分の強みを探す時には、このギャップが転職先企業とのミスマッチになります。
正しい自己分析が出来ており、正しい自分の強みを把握しているのなら、この意外性は生まれないはず。必ずしも「自分の強み=長所」ではありません。自分の強みを探す時は、第三者からの客観的な目線が必要不可欠なのです。
自分の強みは環境によって変わる
自分の強みは、環境によって変化します。つまり、一度自分の強みだと思っても、数年後、数ヶ月後には変わっているかもしれないのです。分かりやすく例をご紹介しますね。
例えば、銀行員であるAさんは財務管理の仕事が向いていないと社内で言われていました。レベルの高い判断が求められる専門業務についていけなかったのです。
しかし、銀行員を退職し一般企業に転職した途端、財務管理のスペシャリストとして社内から頼られる存在となりました。今まで苦手だった財務管理が自分の強みとなったのです。
つまり、自分の強みは「絶対的ではない」ということです。環境や仕事内容、共に業務を行う人々が異なれば、自分の存在や立ち位置も変わります。
自分の強みは、定期的に見直す必要があるかもしれませんね。
本当の自分の強みとは
「自分の強み」と「長所」を同じだと考えている方は多いものです。長所とは、一般的に良いことだと言われる素質のことを指します。そして自分の強みとは「自分ならではの能力であり、ビジネスや人生の目標達成に活かせるもの」のことです。
「○○が得意」では長所となります。そうではなく、ビジネスの軸で考え「○○をこなすことが得意」「〇〇を円滑に遂行できる」などと、具体的な仕事内容に落とし込むことが本当の「自分の強み」なのです。
「明るい性格が自分の強み」だと言う人がいますが、これは違います。自己紹介をされても転職先の担当者は困ってしまうでしょう。
「明るい性格のため誰に対してもすぐに打ち解けられる能力を持っているため、人を惹きこむ営業ができる」これがビジネスで言う自分の強みになります。
自分の強みとは「得意なこと・長所・スキル」などではなく、「ビジネスでどのように活用できるか」まで考えることなのです。自分が転職先に対してどのような貢献ができるのか今一度検討してみましょう。
自分の強みを見つける自己分析
冒頭でもお話ししたように、自己流の自己分析では、なかなか自分を正確に評価できません。誰でもできそうな自己分析にも、じつはきちんとしたセオリーが存在します。私どもに転職のご相談をいただいた、ある営業マンAさんの例を基に解説していきます。
職歴と強みの違いを区別する
まず必ず知っておいていただきたいのが、職歴と強みの違いです。この2つを混同している人が非常に多く、残念ながらAさんもそのうちのひとりでした。
Aさんは長く広告会社に勤務されているかたで、キャリア前半は支社での営業、その後管理部を経て、最後は広報部として営業支援をされてきました。
Aさんに「次の会社に行ってすぐに発揮できる力は何でしょうか? 」と質問をしたところ、「これまでの営業・管理・広報での経験でしょうか」という答えが返ってきました。
もしこの答えに納得した人がいたら、非常に危険といえるでしょう。なぜなら営業や管理部門での経験は、単なる過去の職歴だからです。
もし同じような職歴をもつ人が転職を希望していたら、あなたは転職先にどうやって差別化をしていくのでしょうか。あなたは、今までの職歴を通してどんな力を培ってきたのかを、もう少し具体的に掘り下げる必要があるのです。
好きだったことを思い出す
多くの人は、「強み」と聞けば、なにかしら自分の得意なことをイメージします。もちろん、得意なことは非常に大きな強みです。ただ、得意なことに固執してしまうと、自分の内に隠れている強みを取りこぼす可能性があります。
厳しい実生活に揉まれるうちに、忘れてしまったかもしれませんが、誰にでも「あー、昔は◯◯に夢中だったなあ」というものがあったはずです。それはスポーツかもしれないし、楽器演奏だったかもしれません。
とにかく、今までに好きだったことを思い出せる限りピックアップして、過去の喜びや興奮を思い出してみましょう。
好きなことをピックアップしたら、次はその好きなことに取り組む過程で身につけた、知識やスキルを深掘りしていきます。こういった振り返りは、自分では気づいていなかった強みを導き出すよいきっかけになってくれるはずです。
成功体験を徹底的に洗い出す
好きなことのピックアップが終わったら、次は過去の成功体験を徹底的に洗い出します。好きなことは、たしかに強みを導き出すよいヒントになるでしょう。
しかし、好きなことだけ振り返っても、それだけでは今ひとつ強みになりにくい側面があります。なぜならば、転職における強みは、「転職先に目に見えるメリットを提供できるかどうか」が重要だからです。
強みは必ずしも好きという感情を伴いません。それほど興味がなくても、人より速くうまくできれば、それは強力な強みになります。だから、好きなことだけでなく、過去の成功体験を深掘りしていくことが重要になってくるわけです。
仕事の実績・学業での成功・良好な人間関係構築など、過去に成功した事例があれば、一旦すべて書き出してください。リストアップした成功体験の要因や役立ったスキル・知識を分析していくと、成功体験に共通するパターンがわかってきます。
「徹底した分析力」「幅広い情報収集力」「桁違いの行動力」など、どの成功体験にも共通しているものがあれば、間違いなくそれがあなたの強みです。
どこでも通用する本質的な力を見つけ出す
さきほどの「職歴と強み」の続きになりますが、その会社だけでなくどこでも通用する本質的な力が、あなたの本当の強みです。
たとえば広告会社の営業は、ただテレビや新聞の広告スペースを売るのではありません。クライアントの課題を明確にして、さまざまな専門家とともに的確な解決策を提示する、いわゆるコンサルティング型の営業になります。
また広告会社は、日用品業界から官公庁まで、あらゆる業界がクライアントです。プロジェクトごとに、短期間でまったく異なる業界にも精通しなければなりません。
これまでの職歴を通して身につけた、「業界を問わず、クライアントが抱える課題を上手に見つけ出し、的確な解決策を提案する能力」こそが、Aさんの本当の強みなのです。
もちろんこういった能力は、どの会社にいっても重宝されます。転職を成功させるためには、ぜひこういった「どこでも通用する本質的な強み」を導き出してください。
自分が普段考えていない所にこそ強みはある
自分が普段考えていない所にこそ強みはあるといったら、あなたは驚かれるでしょうか。おそらくほとんどの人は、自分のことは自分が一番わかっていると考えているはずです。ところが自己評価と他人から見た自分は、大きく乖離していることがよくあります。
だから「自分が普段考えていない所にこそ強みはある」と知らなければ、自分の本当の強みを見逃してしまう可能性が高いのです。
Aさんの場合、地方支社での営業で得た能力がそれに当たります。地方での営業ですから、相手はほぼ中小企業ばかりです。Aさんはこういった企業のオーナーとのつきあいも深く、中小企業の実態には精通しています。
Aさんには中小企業に最適な広告戦略を打ち出せる素晴らしい能力があるのに、地方のイチ営業マンと自己評価している本人は、そのことにまったく気づいていません。実際のところ、これから広く営業展開を計画している中小企業にすれば、Aさんは喉から手が出るほど欲しい人材でしょう。
このように、自分では案外自分のことを的確に判断できていないものです。そのためには、第三者による客観的な診断は不可欠ですが、この点についてはまたのちほど詳しくお話しします。
苦手なことを強みに変換する
自己分析をする際には、過去を振り返り、自分の得意なことや苦手なことをリストアップするのがセオリーです。過去を振り返ると、自分がこれまでになにが好きでどういうことを苦手にして生きてきたのかが、明確にわかります。
ただし苦手だからといって、単純に切り捨てないでください。なぜなら苦手なことの裏には、必ず強みが隠れているからです。
たとえば、よくある苦手なこと・短所をあげてみましょう。
- 優柔不断なところがあり、ズバッと決断できない
- 計画を立てられない
- 自分でなんでも抱え込んでしまい、人に任せるのが苦手
しかしこれらも、裏を返せば立派な長所です。
- 優柔不断で決断できない → 慎重で柔軟性がある
- 計画を立てられない → 決断力がありすぐに行動する
- なんでも抱え込む → 最後まで自分でやりきる責任感
転職先企業は、ネガティブな人材を求めていません。嘘をつく必要はありませんが、上記のように、苦手なことを強みに変える意識はぜひもっておきましょう。
強みの種類は大きく3種類に分けられる
仕事における強みは、大きく以下の3つに分類できます。
- 人間性
- 専門知識スキル
- ポータブルスキル
それぞれの強みに優劣はなく、できれば3つのスキルをバランスよく身につけておきたいところです。自分の強みを探すヒントになるよう、それぞれの違いをしっかりと明確にしておきましょう。
自分の内面にある優れた性質「人間性」
転職活動は単なる技術や経験だけでなく、個人の人間性が大いに評価される場です。人間性とは、個人の性格や考え方、そして他人との関係を築く基本的な姿勢を指します。
採用した人がこれから自社で長期間働いていけるのか、採用担当者はその点を非常に気にしているものです。そのため、あなたの人間性を確認しようと、面接の場でいろいろと質問をしてきます。
具体的には、「あなたの長所や短所を教えてください」や「自己PRをお願いします」といった質問が考えられます。
その際に、うまく自分の長所をアピールできなければ、あなたの評価はかなり下がってしまうと思ってください。質問されるのがわかっているのに準備をしてこない、想像力が不足している人と判断されてしまうからです。
繰り返しますが、人間性は新しい職場での適応力を示す重要な要素です。後述する専門スキルやポータブルスキルと同様に、しっかりと洗い出しをしておきましょう。
自分の得意なこと「専門スキル」
20代の転職で重視されるのは、イチから会社の業務を学んでいくポテンシャルや、後述するポータブルスキルです。ところが、年代が上がるごとに、専門スキルやマネジメントスキルといった能力の重要性が高くなってきます。
理由は簡単。企業側は、40〜50代に即戦力を求めているからです。同業種・同職種での転職を希望する場合、さらにその重要度はアップします。
まずは、自分がどういった専門スキルを身につけているか、これまでの社会人人生を振り返ってみてください。自分の業種とは直接関係ないことでも、一定のレベル以上の知識と技術があれば、それも立派な専門スキルです。
たとえば、経理の仕事をしている人は、当然経理関連の深い知識があるでしょう。でも、以下のようなスキルも、十分専門的なスキルになり得ます。
- 営業スキル
- 企画立案スキル
- IT/PCスキル
- マーケティングスキル
- 分析スキル
- プレゼンテーションスキル
- 資料作成スキル
- プロジェクトマネジメントスキル
上記はあくまでも一例です。ビジネス上必要なスキルなら、そのすべてを専門スキルとして、転職先へアピールできます。大事なのは、自分がその専門スキルをもっていると、きちんと説明できるようにしておくことです。
どこでも通用する仕事力「ポータブルスキル」
ポータブルスキルは、どの職場でも共通して活用できる普遍的な仕事力を指す言葉です。厚生労働省の定義では、専門知識や専門技術もポータブルスキルとして扱われています。
ただし、通常はコミュニケーション能力や情報収集力といった「仕事の進め方」に関するスキルを、ポータブルスキルとして扱うケースが多いようです。
ミドルシニア層の転職では、転職先企業がイチから丁寧に指導してくれることはほとんどありません。もちろん、マニュアルや期間限定のOJTといった最低限の指導はありますが、新卒のような研修はほぼ期待できないと考えておくべきです。
そういった状況でも、ポータブルスキルがしっかりと身についていれば、すぐに成果を出せるでしょう。新しい同僚や取引先とも、上手に関係を構築できるはずです。
以下に、具体的なポータブルスキル例を一覧としてまとめました。
ポータブルスキル |
説明 |
コミュニケーションスキル |
他者と効果的にコミュニケートし、明確かつ効果的な情報交換を行う能力 |
問題解決能力 |
複雑な問題を分析し、効果的かつ効率的な解決策を見つけ出す能力 |
時間管理能力 |
時間を効果的に管理し、優先順位を設定し、デッドラインを守る能力 |
チームワーク |
他者と協力し、共通の目標に向かって効果的に作業する能力 |
自己管理能力 |
自分自身の作業と時間を効果的に管理し、自主性と責任感を持って行動する能力 |
批判的思考力 |
情報を分析し、合理的かつ効果的な判断を下す能力 |
アダプタビリティ |
新しい環境や変化に適応し、柔軟に対応する能力 |
採用担当者の「この人を採用したら問題なく働いてくれるだろうか」という不安を払拭できるように、自分のポータブルスキルをしっかりとアピールしていきましょう。
自分の強みを見つける診断ツール
ここからは、自分の強みを見つけられる診断ツールをご紹介します。自分の強みを発見する診断ツールは様々なものが存在しますが、ここでは転職初心者の方やミドルシニア世代にも利用しやすい「登録なしで利用できる診断ツール」をご紹介しますので、ぜひ自分の強みを見つけるヒントに活用していただけたらと思います。
ストレングスファインダー
ストレングスファインダーとは、自分の強みや弱みを発見するために活用されるツールになります。人間の才能や性質を判断する質問に回答し、最終的に34つの資質に振り分けられるというものです。
書籍を購入し記載されているアクセスコードを使用する方法や、公式サイトからの購入、スマホアプリのダウンロードから利用できます。
エニアグラム
エニアグラムとは、人間の思考や行動を診断して9つのパターンに振り分ける性格診断ツールです。人間学や心理学で研究が続けられてきましたが、昨今では採用活動や組織運営などの場面で活用されるケースも多くなっています。
インターネットに公開されているWebサイトから、誰でも無料で診断を受けることが可能です。
16Personalities
16Personalitiesとは、心理学を元にした性格診断ツールです。感覚・直感・感情・思考に関する質問に回答し、16つの性格から分類されるため、自分の人柄を詳しく知ることができます。16Personalitiesを採用選考に活用している企業もあるほどの信憑性があるツールです。
インターネットの公式サイトへアクセスすることで、誰でも無料で利用可能です。
これらの診断ツールを活用し、出た結果から自分の強みを見つけてみてはいかがでしょうか。診断ツールを活用することで、より明確かつ納得のいく「自分の強み」が見つかるかもしれません。
しかし、診断ツールで出た結果をそのまま鵜呑みにして面接で答えるのは避けましょう。診断ツールで明確になった自分の性格や特性から、ビジネスで使える「本当の自分の強み」に置き換える作業が必要です。
診断ツールの結果から自分の強みを分析する際は、ぜひ御社へご相談ください。
自分の強みを見つけるポイント
「自分の強みを見つける自己分析」で紹介した内容以外にも、自己分析を行う上で知っておくべきことは多くあります。ここではさらに踏み込んで、以下にあげた自己分析4つのポイントを詳しく解説していきます。
転職先企業の立場になって考える
転職を成功させるには、まず転職先企業があなたに求めているものを明確にし、その内容を的確に提示しなければなりません。
企業が求める人材を一言でいえば、「即戦力になるかどうか」これがすべてです。したがって採用担当者は、あなたの専門分野スキルとマネジメントスキルのレベルをまず一番に知りたがっています。
一方で、新しいことにも積極的に挑戦する気構えや、若い社員とも積極的に交わる柔軟性も求められています。どんなに能力があっても、プライドが高く、ほかの社員や取引先とうまくいかなければ中途採用した意味がないからです。
こういった転職先がもっとも確認したいことは、事前にしっかりとまとめておき、いつでも面接できるようにしておきましょう。
あらゆる方面から自分を見つめ直す
前述のとおり、自己分析の目的は、自分の強みを明確にすることです。ただし強みだけを見つければいいわけではありません。できれば、もう少し多方面から自分を見つめなおすことをオススメします。
理由は2つあります。ひとつめの理由は、普段気づきにくい自分の側面をしっかりと明確にするため(のちほど解説します)。そして面接でどんなことを聞かれても答えられるように、準備をしておくためです。
面接で確認される内容には、以下のようなものがあります。
- 職務経験とスキル:転職先にどんなメリットをもたらしくれるか
- 自己PR:長所・短所など、自分を客観的に分析できているか
- 転職理由:自分の仕事に対する価値観
- 志望理由:新しい仕事に対する熱意
また面接では、答えに配慮が必要な質問をされることがよくあります。
「どうして転職をしたいのですか」
「今までの仕事になにか不満があれば教えてください」
「同業他社のなかでどうして弊社を選ばれたのですか」
など、答えかたによってマイナスな印象を与えかねないケースは、とくに注意が必要です。また残業の有無や希望職種ではない採用など、あなたの仕事への取り組み方を探る質問もあるかもしれません。
いずれにしても、想定される質問はだいたい決まっています。そういった質問に答えられるように、事前に自分の価値観をしっかりと確認しておいてください。
自分を客観視するなら「知命塾ワークショップ」
さきほど、あらゆる方面から自分を見つめなおすのは、普段気づきにくい自分の側面をしっかりと明確にするためとお話ししました。
しかし自分ひとりでは、どうしても自己分析が不正確になりがちです。無意識のうちに、自分が普段思い描いている自己像を当てはめようとしますからね。そういった状況を避けるためにも、できる限り第三者による客観的な評価を受けてください。
社会人材学舎では、個人向けキャリア研修「知命塾」を運営しています。キャリア開発の専門家と一緒にあなた独自の強みを発掘していくプログラムが人気で、過去400名以上のかたが受講してきました。
現在はコロナの関係もあり、Zoomによるオンラインワークショップを随時開催しています。どこにいっても通用する強みを発見したいかたは、ぜひ活用してみてください。
自分の強みを活用する場面を考える
自己分析の際は「自分の強みを活用する場面を考える」ことが大切です。なぜなら「自分の強みは〇〇です」と言われても、具体的なエピソードがなければ説得力に欠けるからです。
転職先の採用担当者も「あなたを採用したら自社にとって何がメリットなのか」がイメージしづらいでしょう。
ビジネスシーンで自分の強みが活用できる場面を思い浮かべてみてください。とは言え、転職先の企業で優位に扱われるようなシーンが思い浮かばないと思う方もいるでしょう。そんな時は、同じ転職経験のある方や、我々エージェントにご相談することをおすすめします。
まとめ
今回は自己分析で自分の強みを見つけるポイントについて、詳しく解説してきました。しかしいくらポイントを理解しても、自分ひとりだけで正確な自己分析をおこなうのは、正直かなりむずかしいです。
したがって、必ず第三者による客観的な評価を受けるようにしてください。その際には友人や家族ではなく、キャリア開発のプロから指導を受けるのがベストです。社会人材学舎では、そういったキャリア研修の場として「知命塾」を用意しています。
ぜひ知命塾を活用して、どこにいっても通用する本当の強みを発見してください。