自分には何の強みもないと思い込んでいませんか?

自分には何の強みもないと思い込んでいませんか?

“あなたの強みは何ですか?”と聞くと
「会社に言われるままに仕事をしてきただけなので、特にこれといった強みは無いと思います。」
「技術者などの専門職ではないので、強みはありません。」
こんな答えが沢山帰ってくる。

「強み」と聞くと、人と比べて何か突出していないと駄目だという先入観が生まれてしまうようだ。平均点が70点の時に90点を取るようなものでなければ強みとは言えないと思い込んでいる人が多い。
でもそればかりが力ではないのだ。採用活動の際、突出した力の人を追い求めても、なかなか巡り会えるものではない。だとすれば採用担当者が知りたいのは「この人が即戦力として確実に発揮できる力は何で、それは当社の業務にどんな新たな価値をもたらすのだろう?」ということだ。
つまり、どこへ行っても“確実に”発揮できる力が「強み」なのだ。

こんな事例があった。金融機関の方との話だ。
――あなたの強みは何ですか?
「いや〜、とくに思いつきません…コミュニケーション能力かなあ…」
しかし、具体的に担当をしてきた話を聞くと、ヨーロッパへの赴任経験、現地で為替を扱い、資金調達も担当し…と色々出てくる。でも、本人に言わせれば「これくらいのこと、会社の中じゃ当たり前だし、自分は評価も高くないし強みではない」と言う。

今の会社の中で、あるいは同じ業界で考えればそうかもしれない。けれど、その能力は海外に進出をしようとしている新興企業にしてみれば、喉から手が出るほど欲しい力になる。あなたにとっては至極当たり前のことでも、今の会社では平均点のことでも、ところ変われば大きな価値を持つのだ。
だから自分を過小評価せずに、これまでの経験で培ってきた力は何か、それをどこで発揮したらより価値を持つのかを考え、それが最も生きる場所はどこかを考えることが大事なのだ。

具体的な仕事の中で蓄積してきた力。どこへ行っても確実に発揮できる力。
それがわからないまま、ただ役職や担当部署を職務経歴書に書き並べても、何の魅力も放たない。