50代から始める。現役で活躍し続ける為に必要な本当のキャリアづくり

今日は50代の仕事とキャリアについて書きたいと思います。何を隠そう私が今年50歳を迎えるので、考えてみようと思った次第です。私の場合、仕事も家庭もそこそこうまくいっていましたが、30歳過ぎから「何かが違う」「本当に人生でやりたいことは、今の仕事なのか?」「働く場所や仕事、働く期限を全部会社に任せで終える人生でいいのか」という心の声との葛藤が始まりました。

そして、その声が抑えきれなくなって40代半ばで23年勤めた会社を退職し、定年を今に至っています。実際に退職まではしなくとも誰しも一度はそんな思いに駆られた経験があるのではないでしょうか?そして50代になってなお、そんな思いと葛藤していたり、もうあきらめた方もいらっしゃるかもしれません。

50代の葛藤

 

50代は老け込む年ではない

先日、とある英会話番組を見ていると三田寛子さんが出演されていました。とても若々しく見えるのですが、確か私より年上だよなと思いつつ年齢を調べてみるとなんと52歳!福山雅治さんも先日50歳の誕生日を迎えましたよね。もちろん芸能人で、人一倍見た目に投資しているということはあるでしょう。

ただ、私が新入社員だった頃、50代の部長や課長というと相当なオジサンというイメージでしたが、今自分が50歳を迎えて、当時の先輩に比べるとずっと若く感じるなあなどと思ってしまいます(当時の先輩ゴメンナサイ!)。まあ、私も周りから見たら立派なオジサンなのでしょうけれど。体力も見た目もだんだん若々しい人が増えているのは多くの人の実感ではないでしょうか。であればこそ、もっと50代が輝いていいはずです。

定年と健康寿命

日本では一般的な定年が60歳なので、60歳が現役の一つの区切りという社会的な認識があるのではないでしょうか。ですので、50歳になると区切りに向けてあとわずか。人によっては60歳までの会社生活をどう乗り切るかということにフォーカスしてしまう方も多い気がします。しかしながら、日本人の健康寿命は75歳。そこまで現役と捉えると50歳はまだバリバリの現役世代と認識した方がよさそうです。

健康寿命を見据えてキャリアプランを考える意味

健康寿命を見据えてキャリアプランを考える意味

どの年代でもキャリアプランを考えることは重要ですが、50代の人にとってキャリアプランを考える意味について考えてみましょう。大企業を中心に役職定年制があり55歳くらいになると強制的に一線を退かなければなりません。60歳で仕事人生を終える人であれば悠々自適の老後に向けてソフトランディングの期間としてありかもしれません。

ところが75歳まで現役ということを考えると55歳から閑職に甘んじる期間はキャリアにとってはブランクでしかありません。60歳で退職するなら5年、65歳で退職するなら10年ものキャリアブランクができてしまいます。これは、その後の仕事人生にとって大きくマイナスに働きます。これを防ぐことが50代の人がキャリアプランを考える意味の一つです。役職が変わっても今の仕事を将来に生かそうと思えば向き合い方が変わりますし、キャリアにとってプラスに働きます。

50代からの目標の立て方(キャリアプランニング)

では、キャリアプランはどのように考えたらいいでしょう。50代の特徴としては豊富な経験と人脈を有しているということがあげられますので、このリソースをどのように活用するかということを考えることが基本になります。したがって、自分のリソースを明らかにする必要があります。この時、自分一人で考えるのではなく他の人のフィードバックをもらいながら検討できるとなおよいです。なぜなら、あなたの能力を評価するのは自分ではなく、他人だからです。他者から見た評価。これが大事です。

そして、自分のリソースが明らかになったところで、そのリソースを組み合わせて、様々な可能性を考えます。できるだけ、広く可能性を考え、その中で自分の中でポッと情熱の炎が灯される感のあるもので、方向性を決めていきましょう。

会社から見ると50代はどんな存在?

では、会社から見たときに50代はどういう存在なのでしょう?

当たり前ですが、50代の人と言っても千差万別です。新入社員の時から積み重ねてきた物が一人一人異なりますので、30年も経てばスキル・役職・立場・働き方など大きく異なるでしょう。ただし、長くぶら下がり社員を続けてきた人は別として、30年にわたる蓄積は、その人ならではの貴重な財産です。 一方で定年という仕組みにより、ある年齢で退職する必要がありますので、会社からすれば、その貴重な財産を後進に残してほしいのは間違いないところでしょう。ところが、会社も本人も何がその人の価値なのか、よくわかっていないケースが多いのではないでしょうか。

50代だからこそ持てる武器とは

50代だからこそ持てる武器とは

若い人になくて50代の人にあるもの。それは何といっても経験と人脈でしょう。50代になれば、何らかのジャンルでプロといえるはずです。そして、それと同時に様々な修羅場をくぐりぬけ、こういう時にはこうしたらいいという経験則もお持ちのことと思います。でも、私たちのキャリア塾、知命塾で最初から「私は○○のプロです。」と言い切れる人は多くありません。

それは、その人がプロと言えるものを持っていないというよりも、自分のスキルが市場で通用するかどうかわからないし自信もないので、プロとまで言い切れないという方がほとんどです。とくに入社してからずっと一つの会社に勤めて来られた方にこの傾向が強いです。他者から見るとすごい経験とスキルを持っているのに、それを自覚していなくてもったいないと思うことが多くあります。本当は会社もその武器を理解すべきなのですが、会社もあまり理解できていないのです。

50代の転職可能性

50代になったら転職は難しい。これはある意味事実だと思います。少なくとも多くの大企業は50代後半で役職定年、60歳で定年という制度が確立していて、わざわざ活躍の期間が短い50代の人を雇用する意向はありません。その門戸が閉ざされている分、難しいといえます。

しかしながら、中小企業では経営者の右腕や後継者候補の不足に悩んでいる企業は多くありますし、大きな組織で仕事をしてきた人のノウハウを得ることで成長の可能性が膨らむ案件は結構あります。したがって、50代でも転職できる可能性があります。ましてや、50代の方には他者から見れば価値ある武器を持っているわけですから、そこをきちんとアピールできれば、なおさらです。

50代の転職に必要なこと

その時に必要なことは、大企業と中小企業の違いを理解しておくということです。知命塾のプログラムでは、この中小企業との違いを理解するためのプログラムがあります。私たちがこれまで職業紹介事業を行う中で起きた事例をもとに中小企業への転職者が陥りやすい問題について考察してもらいます。代表的な例は給与水準に対する考え方です。

転職者側にとっては低く思えても企業側にとっては精一杯の額だったりしますが、両者ともに相手にとってのその意味合いがすり合っていないとうまくいきません。この例をはじめとして、相手のことを広い視野で(50代はとくに)理解しようとする気持ちが必要になってきます。

まとめ

75歳まで働けるのに、60歳や65歳で定年を迎えざるを得ないということは、転職は特別なことではなく、誰しも経験することになっていくでしょう。そのときに、定年を迎えるまで準備をしてこなかった人の選択肢が大幅に限られてしまうことは明白です。50代のみなさん、今からでも遅くはありません。キャリアプランを作り、将来の理想像に向けて準備を始めましょう。