ミドルシニアがキャリアアップするために必要なことは

ミドルシニア(30代後半から60歳)の方でももっと活躍してキャリアアップしていきたいという方は大勢いらっしゃると思います。

今回はミドルシニアがキャリアアップするために必要なことについて考えてみましょう。

そもそも「キャリアアップ」とは

まず、キャリアアップとは具体的にどういう状態を言うのでしょう。「キャリアアップ」を辞書で引くと以下の意味となっています。

  1. より高い専門的知識や能力を身につけること。経歴を高くすること。
  2. 高い地位や高給職への転職

これはみなさんがイメージするものと同様ではないかと思います。ただ、この意味のキャリアアップをみなさんは本当に望んでいるでしょうか。もちろん、こうしたことを望むことは悪いことでもなんでもありません。
ただ、多くの方は経歴や地位、高給だけを獲得しても満足しないのではないでしょうか。

私たち社会人材学舎グループでは、「キャリア」を、仕事を通じて志を実現する成長プロセスと定義としています。

したがって人それぞれの志向する分野で、能力を発揮し続けられるやりがいある仕事人生を歩み、そこに幸せを見出せる状態になるキャリアアップだと考えていますが、一般的な意味から少し逸脱するため、その状態をキャリア充実、略して「キャリ充」と呼ぶことにしました。

ミドルシニアを取り巻く環境

ミドルシニアを取り巻く環境

ミドルシニアのキャリ充を考えるにあたり、まず、取り巻く環境について考えてみましょう。

平均寿命

1950年の日本人の平均寿命は何歳だったでしょう?男性は58.0歳、女性は61.5歳でした。それが、2017年には男性81.09歳、女性87.26歳と67年で男性23歳、女性26歳も延びたのです。

また、最も多い亡くなる年齢は男性87歳、女性93歳です。そうなるとミドルシニアとはいえ、その後の人生は30年ほどあると考える必要があります。

社会構造の変化

みなさんもご存知のとおり、日本の人口はこれから減少していくことが予想されています。今から20年後には1億人を割り込み、2100年には1900年と同程度の4700万人になると推計されています。

また、女性・高齢者の就業が今後進まなければ、就業者数は2017年比で2025年には7%減、2040年には20%減になると予想されています。
産業については、第4次産業革命が起こりつつあると言われ、あらゆるモノや情報がインターネットを通じて繋がり、それらが互いにリアルタイムで情報をやり取りしつつ、人の指示を逐一受けずに判断・機能し、システム全体の効率を高めるとともに新たな製品・サービスが創出されていくとされています。

そのため、雇用のボリュームゾーンであった従来型のミドルスキルのホワイトカラーの仕事は、減少が予想されています。

学びの状況

長く働くことが望まれているにも関わらず社会構造の変化についていくためには、明らかに学びが必要です。その状況はどうなっているのでしょう。

全国就業実態パネル調査2018「どうすれば人は学ぶのか」によると、1年間に自分の意志で、仕事にかかわる知識や技術の向上のための取り組みをした人の割合は全体で33%。

そして年齢を重ねるごとにその割合は低下しているのです。7割の人は1年間学びを行っていないのです。

調査の報告によれば、人が学ばない原因として終身雇用制度が上げられています。
年功賃金を基礎とする日本的雇用慣行は、特段、学ばなくても定年まで企業にい続けることができ、給料も年齢に応じ一定レベルで増加するため、学び続けるためのインセンティブが弱いと。
実際に転職経験のある人の方が学びが習慣となっている人の割合が高いと出ています。

ミドルシニアがキャリアについて考えるポイント

ミドルシニアがキャリアについて考えるポイント

ミドルシニアと言っても、その先の人生は長いわけですから、やはり学びは必要です。
でも、やみくもに学んでいては時間がもったいありません。目指すキャリアを一旦、定めることが重要です。ミドルシニアがキャリ充になるために考えるときのポイントについて考えてみましょう。

自分の年代に期待される役割を考慮する

今の仕事がなくなっても、定年の後でもキャリ充でいるためには、いつでも仕事を獲得できる自分が必要です。

仕事を獲得するためには他の人の期待に沿える力を持っておくことが不可欠です。
自分一人で事業をするならともかく、雇用されるためには、その年代相応の期待に応えなければなりません。当然、若い人よりも求められる期待値は高くなります。
40代であれば、ある程度のリーダー経験マネジメント経験や高度な専門性を期待されるでしょう、50代であればある程度の広い視野と世代継承の意識が求められるでしょう。仮になかったとしても同程度の何かが必要になります。

現在の延長線上からではなくゴールからのバックキャストで考える

キャリアに関して多少なりとも悩みを持っている方はバックキャスト(逆算)で考えてみましょう。
バックキャストで考えるとはまずありたい姿を描いて、その姿を実現するためには何が必要かを考えることです。
ありたい姿がないまま、右往左往しても幸せなキャリアに結びつきません。
また、その時のありたい姿は少し広めのゴール設定をしておきましょう。

例えば、ピンポイントに「食品メーカーのマーケティングマネージャーになる」というゴール設定だとゴールを外してしまって、本当のチャンスを見逃してしまったりすることにつながりかねません。
「マーケティングのプロ」くらいに設定しておくことで、キャリアの前進を感じやすくなり、様々なチャンスにも目が行くようになるでしょう。

可能性の拡大を信じる

年を取るとどうしても保守的になりがちです。
でも本当にあなたは今の仕事をするためだけに生まれてきたのでしょうか。
ご自身が思っている以上にまだ何かできるのではないでしょうか。案外、人は自分のことを認めきれていないものです。
自分の持っている素晴らしさに目を向けて、あるがままのあなたで活躍する姿を思い描いてみてください。

まとめ

長い年月をかけて作ってきた自分の殻はなかなか自分では割れません。
また、自分にとっては当たり前と見えていることも人から見るとすごいことだったりします。一度、自分の殻を破って、真に喜びを感じられるビジョンを描いてみませんか。
そして一歩を踏み出してみましょう。
私たちの知命塾はそんなみなさんをサポートするプログラムです。