転職活動期間と年齢との関係とは?キャリア転職を成功に導く考え方

転職を考えている方で気になることのひとつに「どれくらいの期間で転職できるのだろう」があります。先日弊社で行ったアンケートでも、約3割の方が「どれくらいの期間で内定をもらえるかわからない」といった不安を感じています。ゴールが見えないことは大きな不安材料ですよね。転職活動の期間については、正直なところ、その人のキャリアや強み、年齢によって大きく分かれるところです。

転職活動の期間と年齢との関係

転職活動の期間と年齢の関係

年齢が高くてもすぐに決まる方もいれば、年齢が若くても時間がかかってしまう方もいます。ヘッドハンターやエージェントから引っ張りだこという何ともうらやましい方もいます。ただ、一般的な傾向として言うと、若年層ほど期間は短く、ミドルシニアほど期間が長くなります。

例えば、某転職サイトの調査によると、20代の場合、3ヶ月以内に転職先が決まった人は8割ですが、40代になると、その比率は5割まで下がります。さらに、6ヶ月以上かかったという人は4割以上、50代以上はさらに長期化し、7割以上の人が3ヶ月以上かかっています。

転職活動は早めの行動が大切

「年度末の3月で退職し、翌4月から新しい会社で」と考えている方も多いですが、30代以上の方で転職意志のある方が今から活動を始めても3月末までに転職先が「決まる」確率は5割。しかし、3月末までに退職するならば、遅くとも2月半ばまでには次の転職先の目途が立っていないと、現在の職場への退職の意思表示もできませんよね。

そうなると、それよりさらに短い期間である2月半ばまでに転職先が決まっているという確率は、5割よりもさらに低い確率なのです。今年転職を考えている方は、そうと決めたなら、少しでも早めに動くに越したことはありません!

転職を早く決められる人ってどんな人?

転職を早く決められる人ってどんな人?

続いては転職を早く決められる人の条件についてです。これは、年齢、経験などいろいろな角度から考えられるので、今回に限らず、今後も複数回にわたりお伝えしていこうと思いますが、その中でも、どんなバックグラウンドの人でも共通する内容があるので、まず今回はそれについて述べてまいります。弊社が求職者の方にインタビューさせていただく中で、コンサルタント泣かせのセリフがあります。

それは、
「将来どういったことにチャレンジしたいのですか」
という質問に対して、
「どうもそれがはっきり決まっていないんですよね」
という回答。

これは裏を返せば、その方が

  • 将来の方向性を決めきれていない
  • 仕事に対する価値観や志向性が未だ明確でない
  • 自分の強みを自己認識できていない

ということです。

これでは、目的や行先を決めずに旅行会社に相談に行くようなものです。転職を早く決めるためのスタートは、将来のキャリアに対する自己の価値観や方向性を明確にすることです。

すなわち、

  • いずれ経営メンバーを目指したい
  • スペシャリストとしてこの道を極めたい

ということが決まっていること。

これによって、その実現のためにどういう仕事がその糧になるのか、そのために必要な経験やスキルは何なのかがはっきりしてくるのです。また、これがベースとなって、応募企業への志望動機にもつながってきます。ここまで読んで「そんなの当たり前だよ」と思った方。ところが、私どもの経験上、インタビューさせていただいた実に多くの方が、先ほどの「それがはっきり決まっていないんですよね」とおっしゃられるのです。特に、転職回数が少ない人や、1社でのご経験が長い方に多く見られる傾向にあります。

自分の強みや将来のビジョンを明確に持つこと

これまでに自分の強みやキャリア形成について顧みる機会が無かった場合、自分の強みや、自分が何をやりたいか、ということは、安定した環境の中ではなかなか考えにくいもの。でも、産業構造の大変革期の真っただ中である現在、安定した環境が長く続く保証などどこにもありません。

現に、日本を代表するような大企業でも何らかのきっかけで業績不振や経営存続の危機に直面する昨今です。転職するしないに関わらず、自分のキャリア形成についての展望や、自分のキャリア上の強みを考えておくことは重要です。ただ、そうはいっても、なかなか一人でそれを考えるのは難しいもの。

比較的若い時にキャリアを成功させている人に共通することって何?

比較的若い時にキャリアを成功させている人に共通することはあるのでしょうか?例えば、若手のベンチャー経営者など。こうした人は、どのようにしてキャリアを成功させてきたのでしょうか。

「目的」と「目標」を明確にして行動する

「目的」と「目標」を明確にして行動する

私は2年ほど前に「ソーシャルベンチャー」と呼ばれる領域の企業で勤務していた経験があります。当時、代表取締役は32歳。20代半ばで起業し、ある領域において新しいビジネスモデルを作って注目を集めている人です。社会起業家としてはかなり有名な方で、TVや雑誌などでも多く取り上げられています。その人は、高校生の時から将来起業することを目標にしていました。

そのため、大学の選択も、アルバイトで何をするかも、全て「起業すること」の糧になるかどうかで決めてきました。例えば、大学ではその領域の経営に関するテーマを専攻したり、ビジネスを実体験から学ぶためにコンサルティング会社でのインターンをしたり。もちろん資金面での計画も怠りなく、実際に20代で起業した際にはなんと2000万円を貯めていたそうです。

しかし、その人だけではありません。若手ソーシャルベンチャーで成功している経営者の多くは、このように早くから自分のやりたいこと、つまりキャリアの目標を掲げ、それに向けて何が必要なのか、それを補うためにはどんな経験が必要なのかをきちんと理解し、実行しています。

早期決断はビジネスの基本

ソーシャルベンチャーの若手経営者はコンサルティングファーム出身者が多いですが、彼ら・彼女らは自分がキャリアで実現させたいことを早くから決め、そのために必要な力を身に着けるためにはコンサル経験が最も効果的であると考え、新卒後最初の仕事としてコンサルティングファームを選択しています。

私がかつて勤めていたソーシャルベンチャー系のNPOにインターンで来ていた大学生も、殆どがそのようなタイプでした。そして30代となった現在、皆、いろいろな分野で活躍しています。若手だけではありません。現在40代から50代で活躍している経営者も、単に出世街道に乗っかったとか、運がよかったとかではなく、早い段階からそこにたどり着くための策を取ってきています。

まとめ

キャリアにおいて成功している人に共通するのは、これまでの仕事上での経験や、自己研鑽などを通じて、常にその目標に向かって準備し努力し続けています。「新卒で就職してゴール」ではありません。むしろ、社会人になってからの方が、もっと学び、自分を鍛えています。ですから、機が熟した、あるいは、今がそのチャンスだ、というときに、すぐにそこにチャレンジできるのです。