ビジネスパーソンにとって30代というのは、今後の働き方を決める重要な時期です。
「いや年齢は関係ない、やりたいことには40代でも50代でも挑戦できる」
そんな声も聞こえてきそうですね。
しかしいざ40代・50代になると、「30代のうちにやっておけば、まだなんとかなったのに……」そう感じることがどんどん増えてきます。今現在50代を迎える人ならば、おそらく深く共感していただけるのではないでしょうか。
50代になり後悔しないためには、まずいったん50代になった自分を想像してみてください。そして、「そこから30代を振り返ったときに、どう反省するのだろうか」と考えてみるのです。
不思議なもので、「やっておけばよかった」と感じることは、どの人もおよそ以下の8点に集約されてくるようですね。そういうわけで今回は、「30代でやるべき8つのこと」について詳しくご紹介していきます。
50代になってから後悔することのないように、ぜひしっかりとチェックしてみてください。
=目次=
30代でやるべきは「今後の生き方を決めること」
まず結論からいうと、30代になったら、できるだけ早く「今後の生き方」を決めるべきです。理由は簡単。前述の通り、30代の過ごし方次第で、40代以降の人生が大きく変わってしまうからです。
これから今後の生き方を大きく左右する、以下の8点について解説していきます。
- 本当にやりたいことをみつける
- 将来のキャリアプランをつくる
- 必要なスキル・知識を身につける
- 人脈を構築
- マネープランを考える
- 健康管理をはじめる
- 結婚・子育てについて決めておく
- 仕事以外に夢中になれるものをもつ
もちろん人によって、当てはまる内容は違うでしょう。それでも必ずどれかは、あなたにも当てはまっているはず。そういった項目を中心に、チェックしてみてください。
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1.本当にやりたいことをみつける
まずは何をおいても、「本当にやりたいことをみつける」ことからはじめましょう。やりたいことに夢中になっていると、なによりストレスが激減します。
といっても、やりたいこと＝趣味ではありません。もちろん人生において趣味も重要ですが、ビジネスパーソンが1番時間を費やすのは、やはり仕事です。したがって仕事関連でやりたいことをみつけるのが、最優先になります。
個人的に、仕事でやりたいことをみつけるのは、じつはそれほどむずかしくないと思っています。別に人生をかけてやり遂げる、一大事業をみつける必要はないからです。
誰しも「プログラミングをしていると楽しい」とか「人の相談に乗っているとやりがいを感じる」など、仕事をしていて「あっ、いいな」と思える瞬間があるはず。
そういった小さな「やりがいの芽」をぜひ大事にしてください。
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2.将来のキャリアプランをつくる
やりたいことがみつかったら、次はそのやりたいことを軸に、将来のキャリアプランをつくります。
具体的にやるべきことは、まずこれまでのキャリアの棚卸しです。キャリアを振り返る過程で、自分の長所や短所・これから身につけるべきスキルなどが、どんどん明確になってくるでしょう。
そしたら最終的に、やりたいことを達成するための手段や道筋を、具体的な目標に落とし込んでいきます。
その際、なにをいつまでにおこなうか、「期限を決める」のを忘れないでください。よく5年・10年という長いスパンで計画をしますが、時代の変化が激しい今の時代なら、長くても3年単位が限界だと思います。
またキャリアプラン作成は、自分ひとりでやらないのがポイントです。自分ひとりだと自分を客観視できないからですが、キャリアプラン作成については別記事で詳しく解説していますので、下記のリンクからどうぞ。
3.必要なスキル・知識を身につける
2020年3月にファミリーマートでは、予定を200名以上超える1,025名もの早期退職者を発表しました。しかも対象年齢は、40歳以上というのですから驚きです。
このように大企業を中心として、ミドルシニア世代を第一線から外す動きがますます加速しています。こういった事態を回避するためにも、30代いや20代から、必要なスキルと知識を身につけておかなければなりません。
ではこれからビジネスパーソンとして活躍していくためには、どういったスキルを身につけておけばよいのでしょうか。
専門知識やIT・語学といったスキルも、もちろん重要です。しかし経済産業省のレポートをみると、これから職場で求められる能力は、以下の3点（社会人基礎力）であると書かれています。
- 前に踏み出す力
- 考え抜く力
- チームで働く力
たしかにこの3つのスキルをしっかりと身につけておけば、50代になっても「偉そうなだけで仕事ができない」と揶揄されることはなさそうですね。
参考：人材像WG 参考資料集
4.人脈を構築
時代が変化しても、最終的にビジネスの世界は、やはり人とのご縁によって成り立っていることを私自身強く実感しています。
しかし人脈は、多ければいいわけではありません。困ったときにあなたを助けてくれる人が周りにいるか、それが重要だと思いませんか。
もちろんこういった濃密な関係は、一朝一夕につくれるものではありません。だからこそなるべく早いうちから、人脈形成を心がけておくべきなのです。
ましてやコロナの影響で、人と人の直接触れ合える機会が激減しています。そういう意味では、よりオンライン上のコミュニケーション能力が問われる時代になりました。
いずれにしても、出会う人を大事にして、一緒に頑張れる仲間をつくっていきたいですね。
5.マネープランを考える
「若いときにやっておけばよかったこと」という質問の、必ず上位にランクインするのが、お金に関する話です。
定期預金に預けても、金利はわずか0.02%しかつかない時代です。貯金などしてもムダだという考えも、よく理解できます。しかしまとまった貯金があれば、いざというときのセーフティネットになります。
また貯金ではなく、投資にお金を回すのもよいアイディアです。上図金融庁の資産運用シミュレーションによれば、毎月2万円積み立てをして年3%で運用できれば、10年間で約280万円になります。
ところが積立期間を30年にできれば、30年後にはなんと約1,165万円も手に入るのです。やっていることは同じでも、早くスタートすればこれだけ結果が違ってきます。
もちろん常にプラスのパフォーマンスが出せるとは限りませんが、この複利のパワーは絶対に利用するべきでしょう。
6.健康管理をはじめる
さきほどのお金と同じように、必ずランクインするのが、若いうちから健康管理をしておけばよかったというもの。20代のころは、夜遅くまでお酒を飲み、シメにラーメンを食べても平気でした。仕事の忙しさに紛れて運動ができなくても、とくに困ることもありません。
しかし40代・50代になり、一気に不摂生のしわ寄せがくると、間違いなく全員が後悔します。もっと食事に気をつけて、運動しておけばよかったと……
現在、首相官邸のホームページを訪れると、大々的に「人生100年時代構想会議」の専用サイトが設けられています。
そうです。もうこれまでのように60歳定年を迎え、あとは年金でのんびりと暮らすという生活パターンは完全に終焉を迎えました。これからは80歳まで働き、100歳まで自分の足で歩く時代が間違いなくやってきます。
今からでも遅くはありません。ぜひ健康に時間とお金を投資していきましょう。
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7.結婚・子育てについて決めておく
結婚と子育てについても、年を取ってから後悔している人が非常に多いです。極端な話、好きなことは50代になってからもできますし、お金を稼ぐことも可能でしょう。
しかし結婚はともかく、子育ては二度とできません。だからこそ、「もっと早く真剣に婚活しておけばよかった」「仕事が忙しくて、一生に1回しかない子育てを疎かにしてしまった」そういった後悔の声が、あちらこちらで聞こえるのでしょう。
とはいえ、30代であればまだ間に合います。婚活をして、よきパートナーをみつけることも十分可能なはず。また子育ても、まだまだ子どもには親のサポートが必要な年代です。家族と同じ家で過ごせる貴重な時間を、ぜひ大事にしてください。
8.仕事以外に夢中になれるものをもつ
働く期間が伸びたとはいえ、人間いつかはリタイアするときがきます。「定年を迎えたとたん、なにもすることがない」といった寂しい状態にならないためにも、ぜひ仕事以外にも夢中になれる趣味をつくってください。
趣味があると、まずオンとオフの切り替えがうまくなります。仕事のストレスも、好きなことをやっているうちに、きっと吹っ飛んでしまうでしょう。
また共通の趣味を通した人脈ができるのも、見逃せないポイントです。趣味で知り合った仲間は、お互い仕事も年齢もまったく違います。なによりも利害関係がありませんから、本音でお付き合いができるのは、うれしいですよね。
そういう意味では一人で完結する趣味よりも、人と触れ合う機会の多い「音楽」や「スポーツ」は、とくにオススメです。
【知命塾】プロのサポートを受けて将来を計画しよう
ここまで50代で後悔しないために、30代でやっておくべきことをご紹介してきました。今回はあくまでも概略だけの説明でしたが、実際にはキャリアデザインとして8つの項目をトータルに計画していかなくてはなりません。
とはいえ、今後の羅針盤ともいえるしっかりとした「キャリアプラン」をつくるには、独力ではまずムリです。
しかし安心してください。私ども社会人材学舎では、独自のキャリアプランによる研修と転職サービスをワンストップで提供する「知命塾」を運営しています。
知命塾では、キャリア開発のプロが、あなたのキャリアプランづくりを徹底的にサポート。第三者による客観的なアドバイスが加わることで、あなたのキャリアプランは、より再現性の高い有益なものになっていくでしょう。
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まとめ
50代にもなれば、誰でもひとつやふたつの後悔はあるものです。しかし事前に後悔するポイントがわかっていれば、後悔するような事態は回避できるかもしれません。
今回は「50代で後悔しないために30代でやるべき8つのこと」について、詳しくご紹介してきました。ひとつでも共感できる内容があった方は、ぜひ知命塾を活用して、後悔しないための方法を現実的なキャリアプランに落とし込んでください。
あなたの人生が満ち足りたものになるように、一緒に頑張っていきましょう。
