ミドルシニアの転職活動には、無料サイトと転職エージェントを併用しよう

30代後半からのミドルシニア世代が転職を考えた場合、多くの人が無料サイトで転職情報を集めます。

もちろん無料サイトで情報を探すこと自体は、まったく問題ありません。ただし、転職市場の中心は、20代〜30代半ばの世代です。無料サイトに掲載されているミドルシニアの求人数はまだまだ少ないですし、転職条件はどうしても厳しくなります。

そういった狭き門を突破するには、やはりノウハウをもつ、ミドルシニア向け転職エージェントのサポートが不可欠です。

そこで今回は、無料サイトを使用する際の留意点と、ミドルシニア向け転職エージェントの活用法についてわかりやすく解説していきます。無料サイトと転職エージェントの両方を活用して、転職の確率をアップさせましょう。

無料サイトを使用する際に知っておくべき3つの留意点とは

誤解のないようにまず言っておきますが、無料サイト自体は非常に有益です。ただ、「無料サイトだけ」で転職に挑むのは、正直かなり厳しいと思います。なぜなら無料サイトには、ミドルシニアの求職者にとって、使い勝手の悪いところが多々あるからです。

ということで、この章では、無料サイト使用時の留意点を3点解説していきます。

それではひとつずつ見ていきましょう。

専門家のサポートがない

無料サイトの多くは、登録さえすれば、サイトに掲載されている求人情報を自由に閲覧できます。もちろん登録は無料ですし、気に入った求人があれば、いくらでも応募が可能です。

このように無料サイトは、誰にも気兼ねなく気楽に利用できる反面、転職に対してのサポートは基本的に用意されていません。

一方、転職エージェントを利用すると、大きく以下のようなメリットが考えられます。

とくに優良なミドルシニア向け転職エージェントならば、ほかにはない独自の求人を抱えているケースがよくあります。ただでさえ競争の激しいミドルシニアの転職市場、こういった恩恵をできるだけ活用したいですね。

エグゼクティブ or パートの二択しかない

ミドルシニアに向けた無料転職サイトの多くは、役員などの管理職に限定した「エグゼクティブ求人情報」か、時給で働くような「パート的な求人情報」の2種類に分類されます。

このどちらかの求人に該当する人は問題ないのですが、おそらく多くの人が求めているであろう、両者の中間に位置する求人は想像以上に少ないというのが、私の正直な感想です。

その点、転職エージェントを利用すれば、よりあなたに合う条件の求人を紹介してもらえる可能性が高くなります。場合によっては、無料サイトには通常出回らないレアな案件を回してもらえるかもしれません。

そう考えると、無料サイトだけではなく、やはり転職エージェントもあわせて活用したいところです。

大量募集など、求人の質が劣る場合も多い

さまざまな転職サイトを比較するとわかるのですが、どのサイトにも似たような求人が掲載されていると感じたことはありませんか。

じつは無料サイトへの求人掲載は、求人情報の掲載料を払えば、よほど問題がない限り基本的にどの企業でも承認されます。したがって多数の応募者を確保したい企業は、複数のサイトに掲載を依頼するのが一般的です。

ただしそういった案件のなかには、いつ見ても掲載されていたり、信頼性に欠ける表現があったりするケースも少なくありません。（いつも掲載されているのは、なかなか募集が集まらないか、すぐに辞めてしまう人が多いのだと思います。）

ところが転職エージェントによる紹介案件なら、不安を抱くような求人は、基本的に紹介されないと考えてください。あなたと面談をした担当者が、あなたに合う求人だけを紹介してくれるからです。

無料サイトを利用する際は、そのシステム上、地雷案件に当たる可能性があることをしっかりと意識しておいてください。

ミドルシニア向け転職エージェントを活用するポイント

前半部では、無料求人サイトを利用する際の留意点を解説しました。この章では、いよいよ本題である「ミドルシニア向け転職エージェント」を活用するポイントについて、詳しく解説していきます。

ここで解説するポイントは、以下の3点です。

ひとつずつ解説していきます。

年齢に合った求人情報が期待できる

一般的な無料転職サイトの求人情報は、基本的に20〜30代の若い世代をターゲットにしています。もちろん法律により、募集年齢に関する制限事項を転職サイトに掲載するのは禁止されているので、表立って拒絶されることはないでしょう。

しかし、あくまでも企業が求めているのは、若い世代。ミドルシニアが応募しても、最終的には採用してもらえないことがほとんどです。

その点、ミドルシニア向け転職エージェントなら、自分の年齢に合った求人情報が期待できます。つまり、年齢ではなく、あくまでも自分自身を評価してもらえるわけです。

採用・不採用に関わらず、これならば精神的にも負担が少なくて済みます。

自分よりも若い採用担当者に、邪険にされる。こうなると、ミドルシニアである自分が否定された気持ちになり、最悪の場合は転職の意欲を失ってしまうかもしれません。

こういった状況に陥らないためにも、ぜひミドルシニア向け転職エージェントを、上手に活用していただきたいと思います。

書類作成や面接対策に関しても、年齢に即したサポートをしてもらえる

転職エージェントに依頼をすると、ただ求人を紹介してくれるだけではなく、書類作成や面接対策などもサポートしてもらえます。

さらにミドルシニア向け転職エージェントなら、年齢を考慮した的確なアドバイスが受けられるでしょう。

これまでの職歴にもよりますが、ミドルシニア世代なら、履歴書を書いたのはおそらく相当昔なはず。現代の転職事情に即した履歴書の書き方は、まったく知らない可能性が高いです。

履歴書はなんといっても、転職先企業との最初のコンタクトになります。ぜひこの機会に、年齢に合った正しい履歴書の書き方を身につけてしまいましょう。

また面接に関しても、履歴書と同様です。企業も20代とは違った観点から、ミドルシニアを募集しています。そのため、事前にしっかりと応対準備をしておかないと、「事前に対策もできない管理能力のない人」という烙印を押されてしまいかねません。

ということで、ミドルシニアの転職希望者は、ミドルシニア向け転職エージェントの書類作成対策と面接対策を最大限活用しましょう。

社会人材学舎を利用するメリット

それでは最後に、私どもが運営するミドルシニア向け転職エージェント「社会人材学舎」のメリットを、3点に絞ってご紹介していきます。

まずは、社会人材学舎の核ともいえる「知命塾」について、見ていきましょう。

「知命塾」で徹底的な自己分析ができる

私たち社会人材学舎では、転職紹介と並行して、個人向けキャリア研修「知命塾」を運営しています。知命塾の研修のなかでも、講師とほかの参加者からフィードバックをもらえる「他己分析」は、とくに高い評価をいただいています。

転職には、的確な自己分析が欠かせません。多くの人は自己分析により、以下のような項目を分析していきますが、じつは自己分析だけでは正確な分析はむずかしいといわれています。

なぜならば、自分だけで分析をすると、どうしても自分に都合のいい方向に分析してしまうからです。その点知命塾なら、第三者から客観的な評価がもらえるので、より正確な結果をもとに転職活動ができます。

専門家によるキャリア相談

自己分析と並んで、自己のキャリア分析も、なかなか骨の折れる作業です。これまでどんな経験を積み、どういったことができるのか、客観的に自分を評価するのは思っている以上に大変だと思います。

場合によっては、あなたのセカンドキャリアには、これまでとまったく異なるスキルや資格が必要になるかもしれません。

こういった、これからの新しいキャリアを専門家と一緒に考えていく。

これは、おそらくあなたが想像しているよりも、重要なポイントになると思います。専門家の的確なアドバイスを活用し、ぜひこれからのキャリアを戦略的に計画していきましょう。

◎自己分析を専門家とおこなうなら、こちらのワークショップがオススメです。

独自の優良企業案件紹介

前述のとおり、無料サイトだけしか利用していないと、手に入るのはどうしても若者向けの求人が多くなります。一方、ミドル・シニア向け転職エージェントに登録すれば、当然ですがミドルシニア向けの求人が手に入りやすいです。

しかし転職エージェント独自案件の量と質は、その転職エージェントにより、大きく異なるのが現実です。

社会人材学舎の場合、優良な中小企業の案件を常時多数抱えています。また、地方の優良企業とのパイプも太く、これまでにもたくさんの紹介をしてきました。

私が普段からお伝えしているように、ミドルシニア転職成功のポイントは、いかに早く優良な中小企業の案件に応募できるかにかかっています。そういった優良案件を多数抱える社会人材学舎の職業紹介サービスを、ぜひ多くの人に利用してもらえればと思います。

なお、中小企業でセカンドキャリアを積むメリットについては、以下の記事も参考にしてください。

まとめ

今回は、無料転職サイト使用時の注意点と、ミドルシニア向け転職エージェントの活用法についてじっくりとお話しさせてもらいました。

無料サイトは誰でも無料で利用できるため、いつでも好きなときに求人情報を確認できる気楽さがあります。

しかしその反面、情報の質がミドルシニア向けではなく、転職に結びつく確率は大きくダウンします。

無料サイトを利用する場合は、弊社が運営するミドルシニア向け転職エージェントと併用してもらえれば、その効果を最大限に活用できるでしょう。