転職の現場で、次の仕事が決まりやすい人について

転職の現場で、次の仕事が決まりやすい人について

我々エージェントの元には、いろいろな立場・いろいろな形でお仕事を探す人がいらっしゃいます。
例えば大企業等で役職定年を目前にしてそのまま会社に残るか、それとも外に飛び出していくかどうかを考えている人。
あるいは出産・子育てなどでキャリアが中断されたけれど、仕事に復帰したいと考えている女性。
またあるいは望まない形で非正規雇用が長期化してしまって、正社員として採用される機会になかなか恵まれない人など、人の数だけ悩みがあり、仕事を探す理由があります。

その中でも次の職場が決まりやすい人というのは、大きく分けて次の二つのことが共通していると感じます。

  • やりたいことがはっきりしている
  • きちんと覚悟が出来ている

今回はこれらについてお伝えしていきます。

やりたいことがハッキリしている

まず一つ目の「やりたいことがはっきりしている」人に共通して見られる要素は次の三点です。

  1. 出来ることがはっきりしている、ご自身が持っているスキルあるいは経験等をきちんと明確にされている
  2. ご自身がやりたいこと、希望が明確になっている
  3. 次の職場に臨むイメージを具体的に持っている

できるコトがハッキリしている(スキルセットが明確)

これは端的に自分がなんのプロであるかということを一言で表現できる、尋ねられたらその場できちんと明確に答えられるくらいご自身の中で整理できている、ということです。
採用の現場では、企業にとって自分が替えのきかない存在になる、ということを示せることが重要になってきます。

大企業などで多くの経験を積まれてきた方の中には、時折「なんでもできる」とおっしゃる方がいますが、なんでも出来るという表現は、採用側からすると逆に「何にもできないことと同じ」と受け取られてしまいます。
同じように「自分は○○部長だった」といった肩書のみでご自身のキャリアを語られる場合があるのですが、自分がなんのプロであるかということは、所属している部署あるいは役職だけで伝えられるものではありません。会社が違えば肩書の表す具体的な仕事内容・培った経験が異なるからです。

ですので実際に仕事の現場において、具体的にどういう経験をして、どういうことが出来るかということを、きちんとまとめて説明できるようになる必要があるということです。
あわせて具体的な数字などで表現できると経験の裏づけとなり、エージェントや採用側に伝わりやすくなります。

やりたいコトがハッキリしている(志向性が明確)

これは読んで字のごとく、ご自身の希望の部分です。
どういう仕事がしたい、こんなことを成し遂げたい・実現したいというような希望の部分がはっきりしている、ということは勿論ですが、それにプラスして社会的な要請、あるいは社会的な立場を考えてご自身がやらなければいけないことまで踏み込んで考えていただけると良いと思います。

例えば自分が持っている経験、あるいはスキルに照らして解決できる社会的課題は何かを具体的に考え、どういう形で貢献するか・できるか、というのを合わせて考えるということです。
商品を売る場合、需要と供給を考えると思いますが、それと同様にご自身のスキルを商品と捉え、購入側(企業や社会)の需要に合っているか、彼らの課題を解決できるかという視点を持てると、よりご自身の志向に合った企業と出会いやすくなります。

次の職場(仕事)のイメージを具体的に持っている

これについては、「具体的に」という部分が重要です。
例えばどういう地域で仕事をしたいか、という視点であれば、東京などの大都市圏で働きたいのか、それとも過疎が進んでいるような地方で、自分の能力を活かして活性化したいと考えているのか、都市圏なのか地方なのかという選択肢があるでしょう。

別の例としては、職場の規模はどのくらいかという視点もあります。
一口で中小企業と言ってもかなりのレンジがあり、それこそ十人くらいで営業しているような家族的会社から、五十人・百人といった中規模、もっと多くの五百人や千人といった規模で経営している企業もあります。
どのくらいの規模の会社で働くとご自身の能力を一番活かせるのか、そういった視点を持って考えることも重要かと思います。

その他に、入社後の具体的な仕事内容であるとか、立場・肩書、同僚や取引先等とどんな関り方をして仕事をするのかという働き方など、いずれにしても具体的にイメージが出来ているかどうかが重要になってきます。

我々エージェントの立場としても、「どこでもいいから、とにかく仕事を探してほしい」というご希望を伝えられただけでは、どんな仕事が気に入ってもらえるのか分からないので探すのが難しい、という状況になります。これはご自身にとってもチャンスを逃すことになりかねません。もしご自身にぴったり合う条件の会社があったとして、エージェントがその情報に辿り着けないといったこともあり得るのです。こうなると折角エージェントの扉を叩いたのに勿体ないと思います。
とにかく具体的なイメージを持つ、というのが重要になってきます。

覚悟ができている

二つ目の「覚悟ができている」人に共通して見られる要素は次の三点です。

  1. 環境の変化を受け容れている
  2. 制約条件が明確になっている
  3. 評価基準(自分軸)を持っている

環境の変化を受け容れている

覚悟ができている人の特徴として、一つは環境の変化をきちんと受け容れている、ということです。

例えばAIの発展という社会環境の変化によって、今後人間が携わる仕事の一部が無くなる等と言われていることはご存知のことと思います。
AIに取って代わられない仕事だったとしても、十年先、十五年先にはなくなっているかもしれない、という想像をしてみることが大事です。「自分だけはなんとかなるだろう」と思考停止しないで、どのような変化が起こるとゆくゆくは自分の仕事が無くなる可能性がある、と認識しておくことが大事です。認識し、受け容れる。受け容れた上でその次を考える。
環境の変化をきちんと受け容れることができている人は、切羽詰まる前に適切な対応を取れる準備をしているものです。

制約条件が明確になっている

これは自分が求める条件、制約条件が明確になっているかどうか、ということです。
制約条件というのは勤務地、年収、あるいは家族の事情やその他、人によって様々なものがあると思います。

例えば年収に関しては、高ければ高いに越したことはないかもしれません。ですが、最低限いくらくらいあればいいと分かっていれば、他の条件とトレードオフして仕事の選択肢を増やすということができます。
一度ご自身の必要額について考えておくことをお勧めします。

またご家族の事情というのは、例えば小さなお子様がいる、ご両親の介護を担っている、など様々かと思います。前述の環境の変化と同じで、きちんと受け容れた上で制約条件として把握しておく、ということが重要です。

評価基準(自分軸)を持っている

評価基準、自分軸を持つということは、自分にとって望ましい求人情報を見極める力を持っているということです。
評価基準が定まっていないと、どういう仕事をすればいいかといった判断、どっちの会社にすればいいかといった決断ができないということになります。

自分軸というのは、何を望ましいと考えるかは人それぞれですから、他人の基準・社会の一般的な基準ではなく、ご自身にとっての基準を持とうということです。
他人の幸せと自分の幸せは違う、といえば分かりやすいでしょうか。他人の基準ではなくて自分はこう考える、自分はこっちがいい、あっちがいいというような自分を中心にした評価基準をきちんと持っているかどうかです。

転職の場ではこれが重要になってきます。
というのも、本当はやりたい仕事なんだけれども、ご家族やパートナーの方の理解が得られずに諦めてしまう、といった話を頻繁に聞くのです。
さらに自分に軸となる基準がないと、周りの判断やあるいは人の話に流されて判断が狂ってくる、もしくは決断できないという状況も聞かれます。

ご自分としての軸をきちんと持っているかどうか、それを持っていることで万一ご家族に反対されても説得することが可能になると思います。本気でこの仕事がしたい、という説得が伝わって、見事転職を可能にした方もいらっしゃいます。

「転職の現場で、次の職場が決まりやすい人」まとめ

以上のように、次の職場が決まりやすい人の共通項として、「やりたいことがはっきりしている」、「きちんと覚悟が出来ている」という二点がありました。

自分が当てはまるかどうかを確認するには、まずは紙に書きだしてみる、あるいは人に話すという方法で、とにかく言語化してみるということをお勧めします。文章として表現する・言葉で話すことで自分の考えも整理され、明確化していくので、是非試してみてください。

もし言語化するのが難しい、もっと良い方法があるのではないか、と思われた方は、一度「知命塾」を覗きに来てみてください。
我々が提供している「知命塾」のプログラムの中では、「やりたいこと」をいかに人に伝え、深く理解してもらえるようにするか、というプロセスを取り入れています。また「覚悟を決める」ための自分自身の徹底的な分析を行い、次のステップへ踏み出すためのお手伝いをしております。
これらはエージェントがいかに自分の条件に合った仕事を探し出してくれるか、ということに影響します。
体験会なども行なっていますので、興味を持たれましたらどうぞご連絡ください。

なお「知命塾」を受講しなくても職業紹介は行なっておりますので、そちらもご利用いただければ幸いです。

(文責・青木)