今回は、理想のキャリアは探すものではなく、作るものというテーマです。
=目次=
理想のキャリアとは
そもそも理想のキャリアとは何でしょうか?言い換えれば良いキャリアとも言うことができますが、良いキャリアって何も意味していませんよね。良いキャリアとは相対的なものなのです。
ですが、一般論として言うのであれば仕事をしていて満足感を得られていることと言うことができると思います。
満足感が得られるのはどんな時?
では、満足感とはどういうことでしょう。給与が高いとか地位が高いといった満足感はもちろんあると思いますが、それだけではないですよね。
給与が高い会社の方でも辞める方はたくさんいます。辞める最大の原因は、人間関係、仕事の中で自己有用感が得られない、といったことです。ですから、仕事での満足感給与や地位といった形式的な部分も重要ですが、むしろ社会から見た時の自分の影響力やそこに対する自分の貢献といった部分が大きいのではないでしょうか。
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使命は満足感につながる重要な要素
この仕事をしてもお金持ちになるわけではないけれども、なんか素晴らしいなといったことが重要だと思います。これは、少し大げさな表現にはなりますが、自分の使命と言い換えてもいいのではないでしょうか。
この使命は、何も「社会を動かす」とか大きいことである必要はありません。人それぞれでいいのです。仕事における満足感と言ったときに、家族を守ることができること、こういったことは極めて重要でしょう。そこから始まり、自分が働く目的が明確で、その目的のために自分が影響力を及ぼしていて、達成に向けて前進している実感がある、そうしたことは満足感につながるのではないでしょうか。
自分で決める
今回の「作る」というテーマにつながるのですが、満足感というものは自分で決めたから生じるものだといえます。
他人が決めたことに沿って生きて満足感を高めるのは難しいと言わざるを得ないでしょう。何かあった時に、あの人が言った通りにしたら、こんなになってしまった、というのは双方にとって酷な話です。
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後悔しないように考えつくそう
人間は本来的に自己決定権を持っています。自分で決めていくものです。そこに同時に満足感が生まれるのです。
自分で決めたんだ、考えつくしたんだ、だからこそ自分の人生はこれでいいんだと言えるのだと思います。この考えつくすというところが重要なポイントです。考えつくしていなければ、もう少し考えておけばよかった、やっておけばよかったと後悔につながってしまいます。
でも、必死に考えて決めたのであれば、あの時はあればベストだった、それ以上良い選択はなかったと思えるはずです。これは、自分の経験からも言えることです。私も大手企業を退職した経験がありますが、辞めて後悔したことは一度もありません。必死に考えた末の決断でしたから、それは大きな満足感につながっています。言い換えると、キャリアは自分で作るものだということです。
キャリアは探せない
勘違いしてはいけないのは、仕事は探せますが、キャリアは探せないということです。青い鳥ではありませんが、キャリアはいくら探しても見つかりません。
なぜならば、キャリアは人それぞれだからです。人それぞれだから自分で作るしかないのです。「誰か私のキャリアを作ってください。」それはないですよね。「お前の人生はこうなんだよ」と決められたらふざけるなということになります。そうではなくて、人それぞれの価値観に合わせて作っていくのがキャリアなのです。
自分のキャリアを作ろう
ですから、まず自分のキャリアを作って(描いて)ください。それにあった仕事を探すことはできます。
ひょっとすると無いから起業しますという方もいるかもしれませんが。描いたキャリアが明確であればエージェントは動けます。なんでもいいから自分にいい仕事を見つけてくださいと言われてもエージェントは「いい仕事」って何?となってしまいますよね。
だから、自分にとっていいキャリアとはこういうキャリアなので、それに沿ったこういう仕事を探している、ということであればエージェントのみならず、周りの人も協力することができるのです。
未来志向のキャリア
キャリアというと過去の足跡と思われる方も多いと思います。実際にそういう意味合いで使われることも多いですね。
ただ、ここで言っているキャリアとは未来志向です。過去の足跡ではなく、これからたどる道のことを指しています。だから、自分で考えて、自分で作りあげていく必要があるのです。
とにかく、決めて、進む
焦って目の前の仕事に飛びついてしまって、入ってからやっぱり違ったという方が結構いらっしゃいます。仕事を探す前に自分のキャリアについてしっかりと考えていない人が多いのです。
キャリアを検討してから仕事を探す。この順番です。ですから、キャリア作りが必要であり、準備が必要なのです。
人口統計や天気予報など、多少読める未来はありますが、基本的には未来は読めません。そんな未来に向けて理想のキャリアを歩むためには、自分で決めて行動するしかないのです。未来は決め事なのです。だから、自分のキャリア観を持ってこっちに進むと決めればいいのです。想定外の方向に進むこともあるかもしれません。その時はキャリアドラフトという考え方があります。多少道から外れていろいろな経路をたどっても結局は自分の理想に近づいていくという考え方です。
ですから、未来は自分で決めて一歩進めばいいのです。一歩進むと新しい情報が入ります。新しい情報が入るので、自分の理想のキャリアへの道筋を修正していくことになります。いずれにしろ未来を決めなければ一歩踏み出せないのです。
キャリアの作り方
では、そのキャリアを作るためにはどうしたらいいのでしょう。
これは当社の宣伝になってしまいますが、当社の「知命塾」はキャリアを考える場なのです。いったんゴールを決めるのです。
未来のことはよくわからないから考えてもしょうがないという方もいました。でも、それは成り行き任せの生き方ですよね。みなさんは、それでいいでしょうか。ゴールを仮でもいいから決めておけば、ゴールとのギャップがわかるのです。ギャップがわかるから修正できるのです。すべては決めることです。
ゴールの決め方
では、ゴールはどうやって決めるのでしょう。これは、また別の機会にお伝えしたいと思いますが、簡単に言うならば志、自分がなさねばならない使命です。やりたいことという要素だけではありません。ここを定義しましょう。
そしてそのあとに必要なスキルを明らかにします。たいていの方にとってお金は大事な要素でしょうから、お金になるスキルすなわちポータブルスキルを明らかにします。これらを持って現実に即したプランを未来に向かって引いていくのです。その過程で様々な経験をし、いろいろなスキルを身につけ、どんどん理想の姿に近づけていくのです。もちろん理想の姿もどんどん成熟していきます。したがって、キャリアは作り続けるものなのです。そしてその前進しているという感覚が満足感につながるのです。
私は、ずっと教育、研修に携わりたいと思って進んできました。実際にそれが実現した時の満足感は猛烈にうれしいものでした。理想像があるからこそ、そこに向かう中で、できることが増えていくのです。
計画は固定しなくていい
なお、計画は固定する必要はありません。戦略論でコンティンジェンシープラン(戦略的代替案)という言葉があるように、状況に応じて変えていけばいいのです。行動すると情報が増えます。より選択肢が増えていきます。
たとえ想定外の方向に進んでも、実は後から考えればいいことだったということは非常に多いのです。これは、キャリア観がしっかりしており、ゴールがある程度定義されているからこそなのです。したがって、計画というのは次の一歩を決めるためにやるのであって、新しい情報が得られたら、もっといい選択肢が出てくるので、どんどん改善しながら、自分の志に向かって進んでいくことになるのです。
キャリアは作るものであって探すものではないのです。自分を知り尽くして、キャリア、志、その道筋を決めること。これが大切です。それに合った仕事はいろいろなエージェントと相談していれば見つけてくれる方がきっといます。
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理想を胸に満足感のある人生を
キャリアはゴールからの発想で考えます。そして、その素材となるものは自分の志(なさねばならないこと)、今使えるポータブルスキル(他の場所でも使える再現可能な能力)です。
この素材を使って理想に向けたプラン、シナリオを作り、そのプロセスをたどる中でさらに計画を見直し、前進することを繰り返します。こうしたことを日々意識して、満足感のある楽しい人生、キャリアを歩んでいただければ幸いです。
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