新年のごあいさつ

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別の御厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

2018年、当社は創業5周年を迎えることができました。事業の新規性ゆえ収益は厳しい状況ではございましたが、多くの前進ができた年となりました。
当社の事業であるキャリアを作るための振り返りの機会(サバティカル等)を確保するという考えかた自体が日本ではまだ一般的でないことや、スキル系の学びとは異なり成果が見えにくいことから、まだまだ個人の間では当社のサービスは普及しておらず苦戦しております。
しかしながら理念を共有できる皆様や仲間に支えられ多くの前進ができた年となりました。たとえば、事務所のよりアクセスのよい新橋駅近くへの移転(https://gakusya.org/access/)・Webページの刷新(https://gakusya.org/)・また創業および代表者の宮島が昨年度も経済産業省の委員となり当社の活動が認められるなどです。
これもひとえに皆々様の変わらぬご支援のおかげであり、この場をお借りして重ねて厚く御礼申し上げます。

創業以来「一人ひとりがやりがいのある職業人生を歩めるようにしたい」と考え、「いつでも・いつまでも、チャレンジしたい仕事にチャレンジできる社会・仕組みを作りたい」と考え活動してまいりました。
2019年も引き続きこの理念の実現に向けて努力して参りたいと考えております。

戦後最長に並ぶとされる好景気の追い風を受け、人材の流動性が高まっている昨今ですが、構造的には大きく変わっているわけではありません。“いつでも新たな活躍の場を得られる”という真の意味での流動性はできておらず、日本社会はいまだ「能力」を存分に生かせる社会とはなっておりません。
たとえば、能力によらない男女・年齢・地域による格差、産業構造が変わっているにもかかわらず業種・職種重視のマッチングメカニズムなどに課題があります。一方で採用を望む企業側も職務経歴書に現れない人材側の哲学や企業との相性・ポータブルスキルが見えない等の問題があります。これらは個人と企業の情報流通の問題です。

この問題をワークショップ・研修や、新たなマッチングのシステム等、新しい仕組みを作り上げてゆくことで解決してゆきたいと考えております。
具体的には、個人の方には自己のキャリアビジョン・明文化されていない埋もれている能力を表現する力をつける「知命塾」等ワークショップを。採用企業にはそのミッションに賛同できる方と両者を結びつける「新たなマッチングシステム(各種イベントや新しい職業紹介システム)」や企業内での活躍を実現する「企業内でのキャリア開発研修」、公的な場では新たなマッチング方式の提案を実践してまいります。

どうぞこれら活動に対するご理解を賜るとともに本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
皆様のご健勝とご発展を心よりお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

社会人材学舎グループ代表 宮島忠文