知命塾OB体験談「知命塾は現職でも、転職活動でも役に立つ」

知命塾OB体験談「知命塾は現職でも、転職活動でも役に立つ」


知命塾に参加してよかったこと、キャリアにどう役立っているか、について私が実際に感じたことをお話しします。

知命塾に参加する以前の話

実は、知命塾に参加する前に会社を辞めようと思い、転職活動をしたことが2度あります。
それまで営業や管理部門など複数の部署を経験していたことから、転職サイトに登録し、履歴書と職務履歴書を開示さえすれば当然スカウトがくるものと思っていました。
けれど、待てど暮らせどまったく声がかかることはありませんでした。

なぜスカウトが来ないのか?

自分なりに分析したところ、他の求職者(要はライバルですね)に比べて武器になるものがないからだと結論に至り、公的な資格を取って肩書を増やすことで差別化しようと考えました。
そこで、学生時代以来となる勉強に久々に精を出し公的資格を取りました。


さて資格が取得できたので、今度こそはと自信を持って再び転職サイトに登録したのですが、それでも全く声がかかりません。
あんなに自信があったのに、どうしてだろう? と、暗中模索の日々が無為に過ぎていきました。
この期間は、なぜ自分には希望の求人情報やスカウトが来ないのかと悩み、もやもやとした時間を過ごしていたのを苦い思い出として記憶しています。


知命塾に参加して[気づき]

そんな八方ふさがりの日々の中、ひょんなことから知命塾を知るキッカケがあり、一縷の望みをかけて知命塾に参加することを決意します。

4週間の受講期間中、他の参加者の方の力も借りながら自分自身を見つめ直すことで、それまでの転職活動からは、重要な視点がまったく抜け落ちていたことに気が付きました。

何が抜け落ちていたかというと、一つはそれまで提出していた職務履歴書の内容です。

記載していたのは単なる経歴(肩書き)の羅列でしかなく、例えば「〇〇支店の営業部営業、××部部長代理」といった内容は書いていたのですが、その役職に就いたことでどんな仕事を行ったのか、具体的な内容についてはまったく言及していなかったのです。

営業部と一言で言っても、会社や業種によって仕事のやり方や実際に何をするかは千差万別ですよね。
だというのに、役職や管理した部下の人数さえ書いておけば求人企業がそれなりに判断してくれるだろうと、勝手な思い込みで作成した独りよがりな職務履歴書になっていたのです。

これでは企業採用担当者が書類審査を行うにしても、その企業が求めるスキルが私にあるのかどうか判断できるわけがなく、当然オファーを出せるわけがありません。


知命塾に参加して[行動へ移す]

今までの職務経歴書が採用企業の判断材料にならないと気が付くことができたので、次は具体的に何を書くかを考え、手を動かす工程です。

今までだったら途方に暮れていたかもしれませんが、知命塾ではその点もきちんと学ぶことができていました。
仕事にどう向き合ってきたのかを具体的に、採用企業の視点で書けるようになり、今までよりずっと分かりやすい書類になったのではないかと思います。

そこで、試しに改善した職務履歴書を転職サイトに登録したところ、なんと複数のスカウトをいただくことができました。
今まではスカウトなんて1件もありませんでしたから、これは驚くべき進歩です。
当時のもやもやした気分が、一気に晴れるような気持ちになったことを覚えています。


知命塾に参加して[新たな選択肢]

もう一つ、抜け落ちていた視点として、自分の本当の気持ち(志向性と言い換えてもいいかもしれません)がありました。

知命塾に参加するうちに気づいたのですが、頑張って取得した公的資格を活かし、転職ではなく開業した方がむしろ面白い仕事ができるのではないか、という気持ちが自分の中に芽生えていたのです。

これは新しい発見でした。
今まで転職することしか頭になく、「採用されるにはどうすればいいか」ばかり考えて資格取得までしましたが、知命塾で学んだことを反芻したり同期参加者と話し合う内に、自分でも気付いていなかった本当の気持ちは別のところにあるのだと気付くことができたのです。

知命塾によって「自分の持っている強みをどう活かせば、満足度が高い仕事が獲得できるのか」という視点を意識することができたため、開業という新たな選択肢を得ることができたのは大きなターニングポイントでした。


志向に合った新たな船出

そんなわけで、結局転職はせずに開業することを決意しました。
実際に開業してみたら、やはり性に合っていたようで、大変なこともありつつ充実して仕事ができています。

周りの同年代の人たちと同じように転職していたら、今ごろ自分の望む働き方はできていなかっただろうと思うと、やはりキャリアについて考えることの重要性を強く感じます。

同時に、一人では新たな選択肢に気づくことはできなかっただろうとも思います。
家族や友人や、まして会社の同僚には話しにくいキャリアの話題です。
知命塾に一緒に参加した人たち(もちろん全員が初対面でした)と胸襟を開いて語り合えたことが、埋もれていた本当の気持ちを発見することに繋がったのだとつくづく感じます。


開業後にも活きる知命塾のノウハウ

開業してからも知命塾で学んだことは役に立っています。

知命塾には「サラリーマン時代の経験と知識を整理しなおす」という過程があるのですが、この整理した内容が実際にお客様と対話する中でとても重要な位置を占めています。

私は新卒からずっと一つの会社だけに勤めてきたものですから、サラリーマン時代の経験や知識といえば、あくまでも単一の会社内だけで使える固有のものであり、開業後の自分にとっては活用できないのではないかと思っていました。

けれど、実際にお客様とお話しする上で、単に資格の知識があるだけでは説得力や具体性に欠けるということが度々ありました。
資格の知識にサラリーマン時代の知識や経験を加えてお話しすることで、お客様の納得度が格段に高まるのだということを実体験として知ることができたのです。
このことでお客様には大変喜ばれ、仕事の獲得だけでなく、私自身のやりがいにも大いに繋がっています。

つまり、過去の仕事の知識・経験を整理していつでも使える状態にしておけば、次に進んだ仕事がどんな環境であったとしても十分に応用することができ、ひるがえって自分自身の仕事の価値を上げるのだということが分かりました。
これも知命塾に参加することで気づけた、メリットの一つだと思います。


知命塾は現職でも、転職活動でも役に立つ

知命塾では、転職の場でも起業する場合でも、今と違う環境に出た時の準備として充分活かせるノウハウを学ぶことができました。

また、他の参加者と話し合うというカリキュラムによって、自分のできることを実際に言語化する能力を獲得できたり(職務経歴書の改善は分かりやすい変化でした)、自分のスキルが他の環境において通用するかどうか? のシミュレーションとしても活用できることが分かりました。
これを応用すれば、社内の人事考査でも充分に役立てられるのではないかと思います。

私が今、セカンドキャリアを充実して過ごせているのは、知命塾を受講したことが最大のきっかけでした。
開業後にも活かせるノウハウを学べた知命塾に出会えて本当によかったと思っています。



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