=目次=
可能性を広げたら、つぎは発信力を鍛えることが重要
発信力を鍛える必要性
キャリアの方向性を定め、選択肢を増やしたら、次に必要になるのは
「評価者に対し、正しく自身の志や能力を伝えること」です。
自己アピールは何度も経験しているので自信がある。と思っていませんか?
ところが最初からこれができる方はほとんどいません。キャリアマネジメントに積極的であろう知命塾の参加者でさえも、参加1日目ではほとんどの方がそうなのです。
さて、ここでいう「評価者」とは、上司であったり、転職先企業の人事担当者であったり、独立を志しているなら投資家になるかもしれません。
わかりやすく端的に、必要十分な自分の魅力を伝える、ということは、とても難しいことです。
独学で、頭の中で自分に向かって自己アピールをどれだけ練習しても、こればかりは上達するというものではないようです。
営業を経験したことがある方なら、自分自身を自社商品と読み替えてみると想像できるかもしれませんね。
ポイントは、自分の中に芯となる部分をしっかり築いた上で、相手の立場によって表現を変えながら、等身大に正しく伝える、ということ。
そのためにも、[コラム:未来のために、今からできること]で述べた
「現状の自分の志向やスキル・能力を徹底的に知り尽くす」=他者の評価を経た自己の客観視
が重要になってくるのです。
性別や立場や経験の異なる仲間たちを相手に、己の魅力を伝えきる練習をする。
実践で使える力を養う。
その場所として、[知命塾]では多くの時間をカリキュラムに組み込んでいます。
キャリア創造に着手・実践するタイミング
いますぐ転職をするつもりはないとしても、独立をするわけではないとしても、キャリアは普段から磨いておくという意識が重要です。
なぜなら、いつ「その時」が来るか予想することができないからです。
社内で活躍し続けたいと考える方については、
たとえば希望部署への異動のチャンスや、社内ベンチャーの募集、興味のある新事業部の立ち上げなど、好機が目の前に提示された場合に、迷わず手を挙げられるよう常日頃から意識してアンテナを張っておく。
定年後どうするかや転職を考えている方については、
なるべく若いうち・できれば今から、在職中に、「売れるキャリア」を築きあげておく。
採用する側に立ったと想定して、職務経歴書に補完すべき経験を積んだり、どうしたら魅力的に聞こえるかの表現方法などの研究を意識してみてください。
本当にもったいないことなのですが、「いざチャンスが転がってきたのに準備不足でみすみす好機を逃してしまった」というご相談をあまりにも多くいただいています。
しかも他者視点での評価を経験したことのない方は特に、好機を逃してから初めて準備不足だったことに気づくのです。
そうならないために、今からでも遅くはありません。
キャリアは常に磨くものだという意識をもって、日々の仕事に取り組んでみてください。
[知命塾]では他の参加者とのグループワークによって他者視点での評価を経験することが可能です。
それによって自分では気づかなかったスキルや補完した方がいいスキルなど、多くの気付きを得ることができたと喜ばれています。